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夏休み:初めての旅行☆5

女将が先を歩くのについて、広い階段を上がる。 俺たちの部屋は2階の奥。 部屋から見る景色が一番きれいなんだって。 旅行券で来たのに・・いいのかな・・・・ なんて、ドキドキしてしまう。 でも、予約した時に ちゃんと言ったし チェックインの時にも言ったし 大丈夫・・・だよね? うん。大丈夫 大丈夫。 途中、大浴場や露天風呂の場所や時間を聞きながら、部屋まで案内してもらった。 荷物を置いて 女将が淹れてくれた お茶を飲む。 あー、落ちつく・・・・・ 『何もない所で、お若い人は退屈かもしれませんけど、精一杯のおもてなしをいたしますのでなんでも仰って下さいね?』 『え、いえ、そんな! のんびりしに来たので 全然、大丈夫です!』 『少ないですが 観光出来るところもありますので落ち着かれたら、散歩でもなさってください。』 『あ、はい。そうします。』 そう言われて、お茶を飲んでから、 すぐ外に出た。 観光案内の載ったマップを見ながら、 熱々の温泉まんじゅうを食べたり、 陶芸の工房を見たり、 お土産屋さんを覗いたり 遊となら、何をしても、何を見ても ただ歩いてるだけでも、楽しい。 どうせ知ってる人もいないし・・・って、 手を繋いで歩いてみたりなんかして。 風情ある町並みをしっかり楽しんだ。

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