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夏休み:初めての旅行☆16
───── 次の日。
エアコンを消して、少し窓を開けて寝ていたからか、肌寒くて 目が覚めた。
さすが、山の中・・・・
まだ9月なのに涼しい・・・というより、
浴衣1枚じゃ 寒いな・・・・・
まだ眠くて 窓を閉めに行く気にならなくて
横に寝ていた遊を抱きよせ、布団をしっかり掛け直す。
遊の体も少し冷たくなってる。
風邪ひいたら大変だ・・・・と、強く抱きしめた。
遊は、うーん と唸りながら 胸に擦りついてくると、「晃くん」「好きー」とか、むにゃむにゃ呟く。
『・・・・・・・・・・////』
ぐはっ・・・・・!
なんだ、この可愛さ・・!
萌え死んじゃいそう・・・・!
かわいいなー、もうっ・・・////!
あぁ・・・・・、
俺って なんて幸せなんだろう。
俺は遊が好きで、遊は俺が好き。
お互い、おんなじくらい 好き・・・だと思う。
分かってても・・・こうやって、好きって気持ちが伝わってくるのは すごく嬉しい。
しかも、寝言だよ?
絶対、本音だよね?
ウソつかない、よね?
嬉しい・・・・・////
最初、遊に告白した時・・・・・・
あまりに あっさりOKをくれたから、正直すごく驚いた。
あの頃・・・・遊は、
ホントに俺を好きだった訳じゃない・・・と思う。
俺は、遊に好きになってほしくて、前しか見てなかった。絶対、本気で好きにさせてみせる!って・・・それしか考えてなかった。
今が幸せだから、昔の事は もう どうでもいいけど。
始まりがどうであれ、俺は これからも ずっと遊を・・・・遊だけを好きであり続ける自信があるから。
ずっと一緒にいる。
離れない。
離さない。
遊も、そうだといいな・・・・・。
遊の温もりを、今の幸せを噛み締める。
幸せそうな寝顔にキスをして、
もう少し眠ろう・・・と 目を閉じた。
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