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夏休み:初めての旅行☆23

『え。ゆ、遊・・・・・?』 どうしよう・・・・ 遊が・・・変だ。 すると、遊も自分の言い方がキツかった事に気づいたのか、深く深呼吸して・・・・続けた。 『ごめん、晃くん・・・僕は・・家には帰らないから・・・・悪いけど・・・1人で行ってもらってもいい?』 『・・・・・え?』 え? 1人で? 『ち、違っ!違うよ、遊っ!』 『・・・・・・・・・・え?』 『遊も一緒に俺んち、来て!』 『・・・・・・・・・・・え?僕・・・も?』 『そう。連絡もしてあるから・・・』 『・・・・・・・・・・・』 『母さんも待ってるんだ、遊が来るの』 『・・・・・でも・・・』 『みんな会いたがってるよ?遊に』 『・・・・・・・・・・・・』 下を向いて、黙り混む遊。 やっぱり表情は固い。 『ごめん・・・急だもんね。嫌ならいいんだ。 あと、マンションに帰るんなら 俺も一緒に帰るから・・・1人で帰っちゃダメだよ?』 明るく言って 「行こう」と、手を引く ・・・けど、遊は動かない。 『ゆ、ゆう・・・・・』 『・・・・・・・・・・・・・』 ・・・・あちゃー、失敗した。 もっと早く言うべきだったな・・・・ ちゃんと話してなかったから それぞれの実家に帰るって 誤解させてしまった・・・ 遊は、自分の実家の事を話したがらない。 大学に入ってからも 一切 連絡を取ってないみたいで・・・。 大学に受かって 俺と同居すると決まった時も、入学式も・・・・書類での手続きはしたものの、遊の親は顔を出さなかった。 逆に うちの親はうるさいくらい顔も口も出してきて、うんざりしたんだけど・・・。 高校生の頃、 遊は 何度か俺の家に遊びに来てたから、 俺の家族は 遊をよく知ってる。 だから、 今回 帰省することを母親に電話した時、 「遊君も一緒? あんただけなら帰って来んでいいけど 絶対 連れてきてよ!」 って言われたくらい。 みんな遊の事が 大好きなんだ。 ってまぁ、俺には断然、負けるけどね。 1番大好きなのは 俺だから・・・さ!

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