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夏休み:初めての旅行☆25
─────着いた。
つ、疲れたぁ・・・
やっとこさ実家に帰って来ましたっ!
母さんが、新幹線のチケット 送ってくれてたから・・・助かった・・・・・
『あっっ!』
『来た来たーっ!』
玄関の前まで来たところで、母さんの声がした
・・・・・・かと思ったら 突然、ものすごい勢いでドアが開いた。
――ゴンッ!
『い───っ!』
おでこに直撃したドア。
『・・・・ったぁ・・・っっ!』
『あら、晃。何やってんの?』
何やってんのって・・・・
いや、あんたのせいだから
文句を言おうと、目線を上げたけど
母の姿はなく・・・・
どこ行った?
振り返ると、まだ遠慮がちに玄関から離れた場所に立っていた遊の傍で・・・
『きゃー!遊くん、久しぶり~!』
『あ、あの・・こんにちは。ご無沙汰してます』
遊の手をとってピョンピョン飛び跳ねていた。
何やってんだか・・・
年を考えろ、年を。
『おぉ!いらっしゃーい』
父さんまで出てきた・・・けど
父さんまでもが 俺を素通りし、脇目も振らず遊の元へと 一直線。
ニコニコしながら 遊の頭を よしよしと撫で始めた。
『・・・・・・・・・・・・』
ちょっとぉ・・・
何なの、この人たち。
俺の事は 無視、な訳!?
かわいい息子が帰ってきたってのに?
無視、ですか・・・!
ぐぬぅ・・・!
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