108 / 761

家族団らん☆3

『あ!遊くん!なんでこんなのが好きなの?』 『えー?・・・んー・・・・・なんでだろ・・・』 『えっ?ゆ、遊?』 『ね、線香花火やろうよ、晃くん』 『えっ?やる!・・・でも俺の好きなとこ・・・』 『はい、兄ちゃん。花火 持って』 『うるさい! ね、遊?俺の事 好きだよね?』 『しつこい男は嫌われるよ?』 『あはは』 『うっさい!湊は黙ってろ!』 『うわー、横暴な男はもっと嫌われるよ?』 『あはは』 『お前な・・!もう あっち行ってろよ!』 『へいへい。怖い怖いー』 『あははは』 湊が背を向けると 遊が俺を見る。 いつもの悪戯っぽい笑顔で。 離れていく湊に見えないように、 そっと顔を近づけてくる。 そして、俺の耳元に唇を寄せると・・・ にっこり笑って、 『あとで ゆっくり教えてあげる 晃くんの好きなトコロ・・・全部』 と、囁いた。

ともだちにシェアしよう!