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家族団らん☆3
『あ!遊くん!なんでこんなのが好きなの?』
『えー?・・・んー・・・・・なんでだろ・・・』
『えっ?ゆ、遊?』
『ね、線香花火やろうよ、晃くん』
『えっ?やる!・・・でも俺の好きなとこ・・・』
『はい、兄ちゃん。花火 持って』
『うるさい! ね、遊?俺の事 好きだよね?』
『しつこい男は嫌われるよ?』
『あはは』
『うっさい!湊は黙ってろ!』
『うわー、横暴な男はもっと嫌われるよ?』
『あはは』
『お前な・・!もう あっち行ってろよ!』
『へいへい。怖い怖いー』
『あははは』
湊が背を向けると 遊が俺を見る。
いつもの悪戯っぽい笑顔で。
離れていく湊に見えないように、
そっと顔を近づけてくる。
そして、俺の耳元に唇を寄せると・・・
にっこり笑って、
『あとで ゆっくり教えてあげる
晃くんの好きなトコロ・・・全部』
と、囁いた。
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