116 / 761
ある男の告白☆6
*** 遊 side ***
もぞ・・・・
ん~、体が重い・・・・・
なんだか全身が怠くて
指1本 動かすのも面倒くさい
寝返りを打とうとして
腰の辺りが一番 重いのに気づく。
『・・・・・あ』
そうか・・・・昨日・・・
う・・・わ・・・恥ずかしい・・・/////
自分から誘ったくせに、
思い出すと顔から火が出ちゃいそう・・///
っていうか、最後の方・・覚えてない・・・
自分の体を見ると、ちゃんと服を着てるし
ベタベタした感じはない。
晃くんがキレイにしてくれたんだ・・・
想像すると・・・また恥ずかしくなる。
『はは。百面相』
『・・・え?』
声がした方を見ると、晃くんが笑いながら僕を見ていた。
『おはよう、遊』
『お・・・おはよ・・・///』
『昨日の遊、かわいかった♪』
『 ////っ! い、 言わないで・・・////』
どうかしてた・・・・かな?
やっぱり。
『遊さ・・・・篠宮の事、大丈夫って言ってたけど、ホントはまだ不安なんでしょ?』
『 ・・・・・っ!・・・・う・・ん・・・・』
そう。
そうなんだ。
篠宮と話して すぐは、もう大丈夫かなって
安心しようとしてた・・・・
けど・・・・
安心しようとしてただけで
電車の中でも、家に帰ってからも
あれこれ考えてしまって・・・
どんどん、悪い方へ向かっていって
不安が膨らんでいった。
ホントに諦めたかな・・・
また来たら・・・
あれ以上 どう断ろう・・・
って。
『まあ、今日は土曜だから会わないでしょ。
安心して、夕方まで ゆっくりしよ?』
『・・・・・・・・・・・うん』
夕方・・・・まで?
あ、そっか
晃くん、今日もバイトだっけ。
夕方まで・・・・・かぁ・・・
急に寂しくなって、ベッドの端に座ってた晃くんに、ぎゅーっと抱きつく。
晃くんは「甘えんぼ~」って、言いながら
頭を撫でてくれた。
それから、バイトに出るまでの時間、
腰が立たない僕を 晃くんは 思う存分
甘やかしてくれた。
ともだちにシェアしよう!