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ある男の告白☆8

・・・・・ この、しつこさ・・・ 執着 そして、 は、初恋・・・・だと? も、もしかして・・・! コイツ・・・、 ス、 ス、 ストーカー・・・ ってヤツ?! ぎゃあああああ! なんてこったぁぁぁ!! 大変! 遊・・・・・、 俺の大事な遊を・・・ コイツと2人っきりに しちゃった! ヤバいよ! ダメじゃん! 『ああああああ~! ごめん!ゆーぅぅぅ!!』 頭を抱えていると、 『あ・・あの・・・なんか誤解してない?』 篠宮が俺を心配そうに覗き込む。 『は?誤解・・・?』 『初恋っていっても、子供の頃の話だから』 『・・・・・・・へ?』 子供の頃・・・? 今じゃないの? 『あのさ、小学生の頃の篠宮・・・遊ちゃ・・くんって、 見た目は 女の子みたいにかわいいのに スッゴい強くて!形もスッゴいキレイで! 憧れの存在だったんだよ!』 憧れ・・・・ 『周りから 王子さまって呼ばれてたりさ!』 王子・・・さま・・・ うん、 それは分かる気がする それにしても 小さい頃に好きで ずっと探してた人と偶然 再会とか・・・ 少女漫画の王道・・・ いや、 相手は男・・・・だけど。 『でも、急に大会で見なくなって・・・・ でも、忘れられなくて、また会いたくて ずっとずっと探してたんだ』 『・・・・・・・・・』 ・・・・・ずっと、って。 何年経ってんだよ。 やっぱ、 ストーカーじゃん! 初恋、何年引きずってんだよー! 怖い!怖いよ! つーか、今の遊の事、 どうやって調べたんだろう? よし、聞こう。 『な、なんで、遊が今の大学(ここ)にいるって分かったんだ?あと、俺のバイトしてる店も・・・』 『ああ! 俺と同じ中学の後輩が教えてくれたんだ。』 『後輩・・・・?』 『中野 透。友達だろ?』 『・・・なかの・・・・』 あっさり・・・謎が解けた。 なーかーのー! 諸悪の根源はあいつか! 今度、会ったら殴ってやる・・・! ん?中野が後輩ってことは・・コイツ、年上!? うわ・・俺、めっちゃため口だった・・・! ま、いいか。 『と、とにかく! お前が しつこく つきまとうから 遊が不安になってんだ! 空手もやらないって言ってんだし! これ以上は、もう やめてくれ!』 年上でも関係ないっ! ビシッと 強めに言ってやる。 『あのさ・・・なんかあったの・・か?』 『・・・は?なにが?』 『だって・・・あんなに楽しそうに空手やってたのに・・・ やめた理由。知ってんのか?』 『・・・・・・っ』 ズキン・・ 楽しそうにやってたんだ・・・ 遊・・・・ 『・・・・知ってる。でも、言わない。 1つだけ言えるのは、 遊はもう空手はやらない、それだけだ』 『そ、そんな・・・!』 ガーン! そんな効果音が聞こえてきそうな顔をした篠宮は 両手で顔を覆い、へなへなと両膝をついて 「ちくしょー」と、何度も言いながら 地面を叩き出した。 えーと。 なにこれ? これも・・・・少女漫画の王道? いや、スポコン少年漫画? どちらにしても・・・ すんげぇ面倒くさい!

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