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ある男の告白☆9
あれから大袈裟に嘆く篠宮をなんとか宥めて
――もう遊に つきまとうな
そう何度も 何度も 念を押して、
ちゃんと返事をするまで 念を押して
( ホントは誓約書でも書かせたい気分だったけど !! )
やっと、家に帰ってきた。
あー、疲れた・・・・
『ただいまぁ・・、────ぐは・・・っ!』
ドーン!と
胸に飛び込んで来たのは、愛しの遊。
嬉しい・・けど、痛い・・・( 泣 )
『おかえりなさい・・っ!
遅いから心配しちゃった・・・』
ギューッと抱きつき、
ぐりぐりと胸に擦りついてくる。
ぐはっ!かわいい・・・っ///!
痛いの 飛んでった!
『あー、うん。篠宮と話してて・・・』
『・・・・・・えっ!晃くんの所にも来たの?』
『うん・・・』
『・・・・・・・』
おお、遊から 冷気が・・・・
怒ってるなぁ・・・・・
『大丈夫!
ちゃんと話して分かってもらったからさ』
『・・・・・・・ホント・・に?』
『うん』
遊は まだ信じられないって顔をするから
さっきの出来事を全部、話して聞かせた。
『初恋・・・?なにそれ・・・・バカみたい』
一応、話を聞いて笑ってくれたけど、まだ不安そうな遊。
『大丈夫!また来たら俺が追い払うから』
『・・・晃くん・・・・』
『遊は俺が守るっ!』
『・・・うん・・ありがと・・////』
こうやって抱きしめることしか出来ないけど
少しでも遊の不安がなくなりますように。
そう、願いを込めて
強く 遊を抱きしめた。
あ、そうだ・・・。
中野・・・・!
アイツをシメなければ・・・・!
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