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ある男の告白☆10

そして迎えた 月曜日。 午前中は、篠宮は姿を現さなかった。 やれやれ。 これで平和な日常が戻ってくる。 ――と、思っていたのに。 やはり、ヤツは しつこかった。 お昼に食堂に行くと・・・・ 中野と篠宮が、俺たちを待っていたのだ。 腕を組んで立つ篠宮。 その一歩後ろで、中野が両手を合わせて、 「ごめん!」のポーズをしている。 一体、なんに対する謝罪なんだか・・・・。 『・・・・まだ何か用?』 遊が、俺の前に出る。 守る、って言ったのに・・遊・・・ すると、篠宮はいきなり両手を上に上げた。 思わず身構える遊。 篠宮を前にして、自然に空手の形のような構えになっている。 “ 忘れた”って言ってたけど、 体は覚えているもんなんだなぁ・・・ カッコいい・・・ なんて、思わず遊に見惚れていると そのまま篠宮は、 勢いよく両手を地面につけて・・・ 深々と・・・土下座をした。 『っ、・・・・え?』 『な・・、何?』 突然の行動に、俺たちだけではなく、 周りにいた人たちも驚いて、辺りがざわつき始める。 『ちょ、ちょっと・・・?!』 篠宮は、顔を床に擦りつけたまま 大声で叫んだ。 『し、篠宮 遊くん・・・っ! 俺と、お友だちになって下さいっっ!』 『・・・・・・え?』 『・・・・・・はい?』 な、なんだって!? 今度は何を言い出したんだ、 コイツ・・・・ !!

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