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ある男の告白☆11

篠宮は、土下座をしたまま動かない。 『な・・・っ!』 『ちょ、ちょっと・・・!』 周りが どんどん騒がしくなっていく。 ざわざわ・・・ ざわざわ・・・ ガタいのいい、大男が土下座って・・・ しかも「お友だち」って、 なに考えてんの? 3人とも動けずにいると・・・・ 中野のヤローが ヘラヘラ笑いながら 俺の傍にやって来た。 『・・・っ、お前・・・っ !!』 『ごめーんっ!篠宮の事、たまたま飲み会で、篠宮先輩に会ったときに話しちゃって・・・ まさか、お前のバイト先まで行くとは思わなくって・・・!』 『いや、その前に 俺の遊を 追いかけ回してるんだけど?』 『えぇ?!マジで!?』 中野が ギョッと 土下座をする篠宮を見る。 『・・・なんなの、コイツ・・』 『あーいやぁ・・・。今どき珍しい熱血漢で、 すっげー頼れる先輩なんだ・・けど・・』 『・・・・・・どこが?』 そんな要素、どこにも見当たりませんが。 『う、うーん・・・篠宮・・に関しては、昔っから ちょっと おかしいんだよな、先輩』 『遊が 初恋の相手だって言ってたけど』 『あー!そう!そんな感じ!そうそう! そういや恋してる、って感じだったわ! 一時期、写真とか 持ち歩いてたし! 今回、やっと会えた~ってスゲー 嬉しそうだったし』 『キ、キモ・・・ッ・・・|||』 あー、やっぱりコイツ、苦手! 遊の写真とか 遊の写真とか 持ち歩くなんて・・・・! きっと、「お友だち」になっても、 ならなくても、面倒くさい。 ところで、まだ土下座してる篠宮。 この状況をなんとかしないと。

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