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合コンと告白の行方★4
『お待たせしましたぁ』
そう言って、彼女自ら 飲み物を持って戻ってきた。
『2人ともウーロン茶でしたよね?どうぞ~』
『・・・・・・どうも』
『・・・・・・・・・・・・』
ギロリ、無言で睨む遊。
『これ一杯、つきあってくれたら・・・・今日のところは諦めまーす。帰っていいですよ~?』
『・・・・・・・・・・』
メンタル強いな・・・この子。
それに・・・・・・なんだ?
この上から目線。
目の前に置かれた飲み物・・・・
ウーロン茶に目を落とす。
これ一杯 飲めば・・・
・・・・・よし。
ちゃっちゃと飲んで、帰るっっ!
遊と目が合う。
頷いて、2人でグラスを持って、
一気に中身を飲み干した。
あれ?
なんか・・・・目が回る・・・
喉と・・・お腹が・・・熱い・・・・
なんで?
体が・・・熱い・・・・
あ、遊・・・・・!
遊・・・・は?
遊の方を見ると、遊も様子がおかしい。
もしかして・・・・・
空になったグラスを見る。
これって・・・・お酒?
ヤバい・・
クラクラする。
ふと、右手に何かが触れたのを感じて
そちらに目を向ける。
例の女の子・・・真美が、俺の手を握っていた。
『真美ねぇ~?これまで堕とそうと思った人・・・全員、堕としてきたの~。』
『な・・・に・・・・?』
『真美に堕ちなかった男はいないのよ。
告白したのに・・・断るなんて・・・あんた、なんなの?・・・・許せない』
え・・・・・・
・・・え?どういう事?
体が熱くて、頭も回らなくて、彼女が言ってることが・・・・耳に入ってはくるけど意味まで考える余裕がない。
お酒って・・・こんなになるものなの・・・?
一気に飲んだ事を後悔する。
ちゃんと確かめるべきだった・・・・
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