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合コンと告白の行方★5
彼女・・・真美が、くすくす笑い出す。
その笑い声は・・・可愛らしさは微塵もなくて、
どこか人を小馬鹿にしたような笑い方だ。
『志田くんも・・・堕ちて?』
俺の手を握りしめてくる。
『あたしをフるなんて・・・許さない』
そう言うと、握っていた俺の手を、自分の胸の膨らみに持ってきてギュウと押しつけた。
え・・・・?
柔らかい・・・男にはない感触。
手に触れるものが何か理解した その途端、
体が一気に熱くなった。
『────っっ!』
なんだ・・・これ・・・!
自分でも、おかしいって思うくらい、
ぐるぐると熱が渦巻くように吹き出してくる。
その熱は、下半身に流れ、中心がどんどん熱く
なっていく。
ヤ、・・・ヤバ・・・い・・・っ!
自分の意思とは関係なく、体が高ぶって、
頭のなかも真っ赤に染まっていくようで・・・
お酒でこんな風になる訳がない。
何か 盛られた・・・・?
『・・・う・・・・っ・・・』
ヤバ・・い・・・
マジで・・このままじゃ・・・・!
ドサッと音がして、そっちを見ると、
遊が畳に倒れていた。
『───っ!?・・ゆ・・っ・・・!』
遊っっ!?
なんで・・遊が・・・っ!
ま、まさか・・・
遊も、何か入れられた・・・!?
くそ!
真美を睨みつける。
『お前・・・っ』
『ご心配なく~。篠宮くんのは睡眠薬だから。しばらく起きないだけ~』
『・・・・っ・・ふざけん・・な・・・っ!』
『・・・別にふざけてないけど?』
そう言って やっぱり人を小馬鹿にしたように笑って見せて・・・俺の指の付け根を真美の親指がさわさわとなぞってきた。
『・・・や・・めっ・・・!』
遊は・・・睡眠薬・・・?
じゃあ、俺は・・・・?
ああ・・・
ダメだ・・・頭がまわらない・・・
体が・・・熱い・・・・っ・・・
俺の手は まだ 真美の胸の膨らみの上・・・
感触が、やけに手のひらに残るように感じてしまう。
どうしよう・・・
遊が好き・・・なのに
遊じゃなきゃ・・・ダメ・・・なのに
体が熱い・・・・
この熱を・・・・
なんとかしたい・・・・
心と体が、別々の方向へ暴走していく。
・・・・誰でもいい。
押し倒して、ぐちゃぐちゃにして、
熱を吐き出したい・・・・!
そんな事を考えてしまう。
遊・・・・
遊・・・・・!
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