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合コンと告白の行方★11
タクシーに しばらく乗っていると、ホッとして強ばっていた体から力が抜けてきた。
――と、遊が 身じろぎして 俺の肩にもたれてくる。
『────っ///!』
う・・・・・っ!
なんだ・・・これ・・・・!
もう治まったと思ってたの・・・に
さっき、指先で触れたのと同じように、
触れている所が・・・・肩から、じんじん 熱くなっていく。
う、くっ・・・・ヤバいな、これ・・・・
家まで もつかな・・・?
『う~ん・・・・・』
遊が、もぞもぞ動く。
『・・・・・・・っ・・・』
触れている肩と首筋に当たる髪。
触れるもの全部が 甘い刺激となって 体を突き抜ける。
息を止めて、両手を膝の上で 握りしめて、なんとか耐えようとするけど、体が疼いて どうしようもなくて・・・。
運転手にばれてないか・・気になって・・・
居酒屋にいた時から、何度も熱くなって、でも熱を吐き出せてない俺の中心は、布が当たる微かな感触でも 苦しいほどに感じてしまい、すぐにでも達してしまいそうだ。
くそ・・・ダメだ・・・!
今すぐ、遊に触りたい。
抱きしめたい。
キスしたい。
今すぐ、欲しい。
『・・・っ・・ゆ・・う・・、遊・・・』
『んー・・・・・・・・・・・』
『遊・・起きて・・・、く・・・・っ』
『・・・・ん・・・ん・・・・』
お願い!
起きて!
『遊、起きて・・・・』
『んん・・・ん・・う・・・ん・・・・?』
何度も揺り起こして、やっと遊の目が開いた。
『遊?』
『・・・あ・・きらく・・・・?』
『大丈夫?目、覚めた?』
『ん・・・・・ふ・・ぇ?』
まだ かなりボーッとしてて、状況が分かってないみたい。
けど、とにかく・・・・!
目の端に、ラブホが並ぶ通りに繋がる道が見えた。
ちょうどいい。
運転手さんに、降りる事を告げる。
『遊・・・・大丈夫?歩ける?』
『う・・・・・ん・・・』
タクシーを降りて、ラブホを目指す。
ホントは走って行きたい所だけど・・・
俺も、遊も・・無理そうなので なるべく急ぎ足で・・・・・
(って言っても、普段 歩いてるスピードと変わらないくらいかもしれないけど)
俺、前屈みだし・・・遊はふらふらだし
怪しさ全開、かも。
幸い、ラブホ街では人通りはなく、誰にも会わずに1番近い建物に飛び込む事が出来た。
部屋に着いて中に入り、もう我慢の限界!と、
遊を抱きしめて、ドアに押さえつけて キスをする。
最初から舌を絡ませて、貪るように。
遊は、まだ反応が鈍くて されるがまま。
それが、逆に俺に火をつける。
征服欲・・・っていうのかな?
支配してる感じが堪らない。
遊に こんなこと・・・今まで 思った事ないのに・・・・
やっぱり 俺、変だ・・・・。
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