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合コンと告白の行方★19
*** 遊・side ***
立ち上がって、自分で服を脱ぐ。
晃くんが、じっと見つめているのを感じるけど恥ずかしいなんて思わない。
僕は、女の子には なれない。
僕も晃くんも、お互いが初めてだったから
女の子の体を知らない。
だから・・・晃くんが あの子の胸を・・触って・・・それで・・・あの子の代わりに僕とエッチしたいって思ってるんだとしても・・・構わない。
・・・晃くんがあの子を抱いてしまうより
ずっと いい・・・
晃くんの手を取って、自分の平らな胸に あてがう。
ごめんね・・・・
ぺったんこで
僕が 女の子だったら よかったのに。
・・・あの子の方が よかった・・・・・?
ぽつり・・と呟くと・・・・
「バカ!!」
って、僕を抱きしめる晃くんの腕が・・体が・・・
震えていた。
晃くんが本気で怒ってるのが伝わってきた。
・・・・・嬉しかった。
晃くんは・・・「僕」を 求めてくれてるって
伝わってきた。
愛してる・・・
愛されてる
分かってる、
信じてる・・・のに
きっと僕は、 今日みたいに 不安になってしまう事があるだろう。
好きだから。
愛してるから。
いつか 離れていくんじゃないかって
悪い事を想像してしまう。
そして・・・・怖くなる。
おいていかないで
僕を独りにしないで、って。
でも それは・・・・愛される事を知らなかった、
僕の・・・弱さだ。
晃くんに会う前の僕は、
愛される事を諦めてしまったけれど・・・・
晃くんは、あの人たちとは違う。
きっと、ずっと一緒にいてくれる。
だから・・・・
強くなりたい。
何事にも惑わされない自分でありたい。
ずっと一緒にいるために
僕は・・・・変わりたい。
強く・・・なる。
強くなろう。
そう心に誓った。
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