163 / 761

悪魔と天使の誕生日☆9

『あの、晃くん・・・あ、あれって・・・///』 『うん。いかがわしい人がくれそうな、 いかがわしいモノ、だね』 『・・・・・・う・・・////』 うはは! 照れてる遊・・・かわいいぞっ! ――って、そうじゃなくてっっ! 『まぁ、店長らしいっちゃ らしいけど』 『う・・・・うん・・////』 2人で はぁ・・・と、ため息をついて ふと、封筒が 落ちているのが 目に入った。 ・・・・・・手紙?だよな? 一体、何が書いてあるんだか・・・ 『遊・・これ・・・手紙かなぁ?』 『え?』 封筒を遊に渡す。 遊の目が、字を追っていく。 読み終わると遊は・・・ガックリ項垂れ、膝を抱えて顔を隠すように伏せてしまった。 あ、あれ・・・? 何 書いたんだよ~、あの悪魔っっ! 声をかけようにも遊は、ずっと伏せたまま、 動かない。 何が書いてあったんだろ・・ シーン 話しかける雰囲気じゃないけど このままじゃ埒があかない・・・! コホン、と1つ 咳払いをしてから 思いきって遊に話しかけた。 『ゆ、遊・・・なんて書いてあったか・・・ 聞いてもいい?』 すると、遊は顔も上げずに封筒をクイッと、上に上げた。「読んでもいい」って事らしい。 なになに? 「遊くんへ お誕生日 おめでとう♡ 優しい大人の俺から、 遊くんが大人の階段を登るための 素晴らしいアイテムを授けます。 使い方が、分からなければ いつでも 連絡下さい。優しい大人の俺が直々に 教えてあげます。 P.S. 使用した際は、必ず 俺に 詳しく報告するように。 必ず、だ。」 『・・・あぁ・・・・もう・・・・!』 ガックリ ダメだ・・・・・ ダメな大人だよ・・・てんちょー! 何が優しい大人だ・・・! アンタは、鬼畜で ドSな悪魔だっっ! 部屋に充満するなんとも言えない妙な空気。 遊と一緒にいて、こんなに居たたまれない 気まずい雰囲気になった事があっただろうか・・・・・ 困り果てていると、この空気を変えようと、 先手を打ったのは遊だった。

ともだちにシェアしよう!