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悪魔と天使の誕生日☆おまけ

*** おまけ *** ───居酒屋にて。 『おい、晃!』 『てんちょ・・・は、はい?』 『お前、使わなかったんだな』 『・・・・・・はい?』 何のことだ? ・・・・・使わなかった? ・・・・・何を? 主語がないから分かんないっつーの! 心の中で悪態をつくと、なぜ分かったのか 店長に頭を殴られた。 『いったぁ!な、なんなんですか!!』 『俺がプレゼントしたアレの事だよ』 ・・・・・・・アレ? アレ・・・・・・ 『あー!アレッ!あんた・・・!なんちゅーモノを遊に渡してんですかっ!!』 『なーにが。親心だろうが』 『お、親・・・心?』 いやいや、 親は まず あんなモノ、子供に渡さねーよっ! 『お前らのマンネリの夜に刺激をな?』 『・・いらんわっマンネリじゃないしっ!! 俺たちは 毎日 刺激的ですっっ!!』 『ちっ』 なぜ舌打ち?! 『つーか、過激すぎるでしょ!遊、ビックリしすぎて固まって動かなくなったんだから!』 『まーいいじゃん。ゴムは使ったんだろ?』 『は・・・・・・はいぃ?』 なんで知ってんの? なんで知ってんの? え? なんで知ってんの? 『なに。どれ使ったんだ?』 『・・・・・・・・ツブツブ・・・・・・』 『ほぉ。なかなか いいチョイスだな』 あっ! 思わず答えてしまった・・・っ!! 『な、なんで知ってるんですか?』 『遊に カマかけた』 『はあっ?』 何してんだよーっ! 何、電話してんだよーっ!! 『ともかく、ゴムは使え』 『・・・////!て、店長には関係ないでしょっ!』 『だから親心だ。 心配してやってるんだろーが』 また出た!親心。 大体、親じゃないし。 心配しなくていいし! 『中出しってのは、遊の体に負担がかかるんだぞ?なるべくゴムするか、外にだせよ?』 『・・・・・・え?そうなんですか?』 『は?お前・・・マジか』 『・・・・・・・・・マ、マジです・・・』 し、知らなかった・・・・! 遊ーっっ!!ごめんっっ! 『大体が、男なんて 元々 受け入れるように出来てないんだから、調べるなりなんなり、お前がしっかりしろよ』 『は、はい・・・・・』 うわわわわ・・地味にショック・・・! だって・・・今まで、ほぼ・・中に・・・・! わ―――んっ、ごめんよ!遊っ! 『はぁ・・・・・・お前のドコがいいんだか』 『うぅ・・・・』 返す言葉もない・・・・・ 『いやー、ホント心配。これからは、なんか あってもなくても全部 俺に報告するんだぞ?』 『う、・・・は・・・・ぃ・・・・・・?』 『よろしい』 ん? ・・・・・ん? 報告・・・・・・・? 『いやっ!しませんからっ!』 危ない、危ない! 口車に乗せられるトコだった!! 『ちっ』 また、舌打ち! やっぱり 誘導されてたっっ!! 『もうっ!大体!なんで、いちいち報告しなくちゃいけないんですか!』 『あ?面白いからだ』 『・・・・・・・・・・』 がっくり そうだ・・・この人は こういう人だった・・・ ・・・・・・でも、 ふと、昨日の楽しそうだった遊の顔を、思い出す。 うん・・・・まぁ、一応言っとくか。 次ページで。

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