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晃の受難☆7
うぅ・・・
寂しいよぉ・・・
すっかり、いじけモードに入った俺は、
遊の「ご飯だよー」の声にも答えず、
ソファーで寝たふりを決め込む。
自分でも子供みたいだ・・
って分かってるんだけど・・・っ・・・
でも・・
でもね、構ってほしいんだよぉっ!
寂しいんだよぉっ!!
『あれ?晃くん・・・寝てるの?』
遊が近づく気配がする。
ペタンとすぐ傍に座ったのが分かった。
そして・・・頭を撫でられる感触・・・。
それから、遊の頭が 俺の胸の上に乗ってきて
グリグリと顔を擦り寄せてる感触・・・。
うわー///!
う、嬉しい・・・っ!
さっきのいじけモードは 何処へやら・・・
ウソのように 心が ぽかぽか暖かくなる。
ニヤケないように顔に力を入れて、次の行動に期待したりなんかして。
でも・・期待に反して聞こえたのは・・・・
「はぁ・・・・」
という 大きな ため息だった。
え・・・あれ?
・・・た、ため息?
ため息なの・・・?
うわぁ・・・なんかショック・・・・
予想もしてなかった展開に固まっていると・・・もっとショッキングな言葉が遊の口から飛び出した。
『晃くん・・僕、・・もう・・・ダメかも・・・』
え・・・・・・
ダ・・メ・・?
ダメかも・・って何?
ダメ?
なにが??
まさか・・・
俺じゃ・・ダメってこと?
イヤだ!やだやだ!
『ゆ、ゆー・・・っ!』
思わず、飛び起きて 遊をガッツリ抱きしめる。
遊は、突然の事に ものすごくびっくりしたようで、慌てて離れようと もがく。
そして、俺の手を振りほどいた拍子に勢い余って 尻もちをついた。
『あ・・ごめん・・驚かせ・・て・・・?』
ただ ビックリしただけなのかと思っていたのに・・遊は真っ赤な顔で 焦った様子で
『ご、//// ごめんねっ!』
と、一言、バタバタと、自分の部屋へ走って行ってしまった。
『・・・・・・え?』
呆然と見送る俺
なんで・・・?
どうして・・・?
なんで遊は逃げちゃったの・・・?
やっぱ
俺がダメ・・・なの・・・・?
ど・・・、
どうしようっ!
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