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晃の受難☆8

どうしよう… どうしよう・・・・! 待て、待て待て待て・・ 冷静になれ。 冷静に・・・ な・・・・・なれるかーっ! 俺は、絶対!別れないーっ! 『ゆーっ!』 遊の部屋の前まで走る。 遊の部屋は、和室だから鍵はない。いくら恋人とはいえ 勝手に入るのはどうだろう・・・と、ちょっと躊躇った・・・けど、そんな事を言ってるばあいじゃないっ!思いきって襖を開けた。 『遊!話を・・・・・ぐえっ!』 ――しよう、と言い切る前に、遊が俺の胸に ドーンと飛び込んできた。 力いっぱい ギュウギュウ抱きついてくるから、痛いわ、苦しいわ・・・・( 汗 ) でも・・・嬉しい。 痛いけど・・嬉しい。 俺も負けじと、抱きしめ返して、久し振りの遊の体温を噛みしめた。 ・・・ああ。ピッタリ。 やっぱ・・・・好き。 じゃあ・・・・遊は? こんな風に抱きついてくるってことは 嫌いになったとか、別れたいとか、 そういう事じゃないのかな? じゃあ、何がダメなんだろう 情けないけど、 何も聞かずに察してあげられるほど 俺は頭がよくない。 勉強は出来ても、恋愛に関しては からっきしダメな訳で・・・・ 遊は、何も言わずに1人で抱えて 悩んでしまうから・・・きっと また俺が悩ませてしまったんだろうな・・・ 遊が考えてること、悩んでること全部、 ・・・全部 見れたらいいのに。 情けなくって、でも愛しくて なんだか たまらなくなって・・・・ 俺の肩口に寄せた遊の髪に、そっとキスをした。 遊の体が、ピクッと震える。 『晃くん・・・・・』 吐息と共に漏れた声は熱っぽくて・・・ ドクンッ と、心臓が高鳴る。 遊がゆっくり顔を上げる。 真っ赤に頬を染めて、 目を潤ませて・・・ 遊のエッチな・・・顔。 『───/////!』 ドクンッ 高鳴る鼓動。 そして、ダイレクトにアソコに 熱が集まっていく・・・・そんな感覚。 ああ・・・・ 好き。 好きだ。 大好き。 愛してる。

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