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遊の災難☆11

** 遊・side ** お薦めするだけあって、ラーメンはとっても美味しかった。 他愛もない話をしながら 食べて、しばらくした時、気になる2人の関係を晃くんが聞き出し始めた。 『俺とハル?あー・・たまにメシ食ったり 飲んだり、ウチも行ったり来たり・・って感じかな』 『え?2人は つきあってるんですか?』 ―――ズバリと、聞きたかった本題をつく 晃くん。 『──ぅぐっ・・・・!』 ラーメンを喉に詰まらす晴臣さん。 『ああ、お前・・・また』 むせる晴臣さんの背中をさする新見さん。 なんか・・つきあってるっていうか、 仲のいい兄弟みたいにも見える。 『へ、変なこと言うなよっ////!』 涙目の晴臣さんが、晃くんを睨む。 『え?あ・・・ご、ごめんなさい・・・』 慌てて謝る晃くん。 新見さんが、残っていたビールを飲み干して僕たちに向かって呟いた。 『つきあっては ない』 その言葉に、晴臣さんは、ハッとして・・・ 泣きそうな顔になって俯いてしまった。 『ハル、話していいか?』 『っ・・・・。・・・・・・うん・・・』 新見さんが もう1度 晴臣さんの背中を優しく擦り、静かに話し始めた・・・。

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