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遊の災難☆25

*** 遊・side *** 軽く、触れるだけのキスを繰り返す。 ───と、 晃くんが急にガバッと体を離した。 『・・・・・?』 『あ――、ダメだ・・・俺っ・・・・!』 『え?』 がっくりと項垂れる晃くん。 ダメ・・・って何が、だろ・・・・・ 『晃くん・・・?』 『俺・・・新見さんみたいに・・・・ 遊を見守ってあげらんない・・かも・・・』 『・・・・・え?』 『今日、遊は辛いことがあったのに・・・・ なのに・・・・、なのに、俺は・・・ こうやって抱きしめたら、遊が ほしくなる・・・・』 『////・・・晃・・・くん・・・・』 『ダメだなー、俺・・・ 新見さんみたいには・・なれない・・・・』 晃くんってば・・・。 そんなこと・・・思って・・・ 『晃くんは晃くんでしょ?』 そう言って、もう一度 僕から抱きつく。 『新見さんみたいになる必要なんてない。 それに、晃くん、優しいから・・・僕がイヤな事、絶対しないもん』 『ゆー・・・・』 晃くんの顔を両手で挟んで、チュッとキスをする。晃くんは まだ、複雑な表情のまま、だ。 『お風呂、入ろ?』 『う?・・・・・うん』 抱きついたまま、晃くんの耳元に唇をよせる。 『お風呂から上がったら、 もっと いっぱいキスしてね・・・?』 『――っっ////!ちょ・・・///ゆー! あー・・・もうっ!今日は、今日だけは 我慢しようって思ってたのに・・・っ! かわいいっ!遊ーっ! 大好きっ!』 『ふふっ、僕も だ~いすき///』 抱きあったまま、歩きにくいのも構わずお風呂へと向かう。 服も脱がせあって、体も洗いあって、いつも以上に くっついて、逆上せ気味でお風呂から出た。 そのまま、ベッドへ・・・・・。 と、思ったら・・・僕のスマホが メールの着信を告げた。 『誰だろ・・・・?』 見ると、新見さんからのメールだった。 (一歩、前進♪) の、一言だけ。 え?もう? 行動、早いなー。 焦っちゃダメだよって言ったのに・・・・ と思いつつ、自然と笑ってしまう・・・。 これから、晴臣さんが大変だろうな・・・。 新見さん、 グイグイいきすぎて暴走しなきゃいいけど。 ギャーギャー言いながら、抵抗する晴臣さんの姿が目に浮かぶよう・・・・ 『ゆー?』 『あ。今、行くー!』 もう邪魔されないように、スマホをマナーモードにして、晃くんの元へと向かった。

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