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晃の苦悩★5

お風呂から上がって、歯磨きをして・ ソファーで のんびりイチャイチャ ・・・するつもりが、 遊は まだ心ここにあらずといった様子で ぼんやり天井を見つめている。 俺は、モヤモヤがなくなった訳じゃないけど、考えることをやめたからか、さっきよりは気持ちは落ち着いていた。 とはいえ・・ 遊を悩ませてしまったことが申し訳なくて またもや勝手に暴走したこともあって・・・ 謝ろうと思った。 『遊・・、ごめん。 モヤモヤしてるとか変なこと言って・・。 ・・バイトの事も・・・勝手な事 しようとして ごめんっっ!!』 『・・・え?・・あ、ううん! 僕こそ・・・せっかく考えてくれたのに・・・』 ───と、遊は言葉を途中で止めて ふぅと息を吐いた。 『・・・・・・・遊?』 『あの・・ね・・・?ホントは晃くんに・・・ バイト 一緒にしよう・・・って言われた時、 心が揺らいだんだ・・・』 『え?』 『でもね・・・それに甘えちゃうと 前に進めなくなる気がして 自分で踏ん張らなきゃって・・思って・・・。 だからバイトは今のまま続けたいんだ・・。 でも・・もし辛くなったら晃くんに甘えるね?』 『・・・うん』 『1人で頑張らないようにするから』 『・・・うん』 ・・・・・あれ? ちょっと、モヤモヤなくなった・・? 『晃くーん』 『・・・・・////』 遊が、俺の太ももに跨がって ギューッと抱きついてきた。 早速 甘えてる・・!! って、さっき、言ったのとは弱冠 意味は違うけど 嬉しくて顔が にやけてしまう。 こんな風に いつもと変わらない毎日を過ごしてたら・・・そのうち モヤモヤも薄れていくのかな・・・? それなら それで いいか・・・ なんて思ってたら、遊のスマホが鳴り出した。 この音は メールではなく電話だ。 『んー?誰だろ・・・』 名残惜しそうに俺の上から降りて、 スマホを手に取った遊の顔が フッと緩んだ。 『新見さんだ』 『・・・・!』 ─── モヤ ・・・ん? んん? あれ? モヤモヤが・・・復活!? え? なんで? なんでぇ・・・・っ!?

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