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晴臣の試練☆3
なんとか落ち着いてラーメンを食べていると
分かりやすくソワソワした晃が、さっき聞きそびれた俺たちの関係を聞いてきた。
英道は、当たり障りのない感じで答えていたのに・・・なぜか晃は、俺たちがつきあってると確信したらしく、ストレートに そう聞いてきた。
『ぐ・・・・・・っ』
今度はラーメンが喉に詰まる・・・
コイツ・・・、空気よめんのか・・・
睨むと、慌てて謝る晃。
すると英道が、
『つきあってはないよ』
って・・・言った。
『・・・・・・・・』
そう・・・そうなんだ・・・
俺たちは、つきあってる訳じゃない・・・
英道は俺を好きだって言ってくれる。
俺も・・・多分・・・・
でも、
・・・先に進むのが怖くて・・
はっきり返事をしていない。
っていうか・・・出来ない。
英道は優しいから・・・
好きなのは 同情なんじゃないかって
つい 考えてしまうんだ。
つきあって、一緒に住んで・・・
「やっぱり違った」
なんて事になったら・・・・・・・
俺・・立ち直れない・・・
あれこれ考えていたら、
英道が俺との出逢い・・・
例の痴漢事件の話を始めてしまった。
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