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晴臣の試練☆10

『────わああああっっ! ・・・・ビ、ビックリしたぁぁぁっ!』 自分でも驚くくらい 大声が出てしまって 心臓がバクバク音をたてる。 『お前・・・失礼な・・・・』 ・・・・なんて、言うけどさ! 薄暗い寝室で、振り向いたら いきなり人が立っててみ? ───誰だって驚くわっ! 『し、心臓に悪いんだよ・・・!』 わざとらしく深呼吸をしてやる。 ───と、英道がニヤリ・・・と笑った。 『そーか、そーか。 じゃあ、もっと心臓に悪い事・・しようか?』 『・・・・え?』 言われた言葉を理解するより前に、 気づいたら俺は・・・ 英道の胸の中に すっぽり収まっていた。 『・・・・・・え?』 ・・・・え? ・・・・・え?? ・・・・・・・えぇ??? だ・・・・、 だだだ・・抱きしめられて・・る? 英道に・・・ 英道・・・に・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・・・ ええぇぇぇぇぇ!!?? 英道に抱きしめられてる・・・!? 俺//////////////!! ぎゃ―――――――――――っっ!! 『は、は、は、離せ―――/////っ!』 『はっはっはっ。イ・ヤ・だ♪』 ますます、ギューッと強く抱きしめられ 俺の心臓は破裂しそうなほど 激しく高鳴る。 ──────ま、 待て、待て、待ってっっ! 心臓が・・・! こんなの、心臓がもたないっ・・・! 『あほっ!バカっ!離せーっ/// !』 『やだね。お前は まず、慣れろ』 『はあ!?・・な、なれ・・な、な、何に///!?』 『・・・・俺に♪』 『・・・・は、はあ・・・///?』 予想外の言葉に、思わず動きが止まった。 顔を上げて英道を見ると・・・ 思いがけず真面目な顔をしていて、 バクバクいってた心臓が・・・・ドクンッと 大きな悲鳴をあげた。

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