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晴臣の試練☆15

ドアップの英道 唇に柔らかい感触・・・ ────って! 『・・・お、お前、まさか・・・ 今・・・キ、キ・・・、キ・・・////!!』 パニクる俺に 不敵な笑みの英道。 『ふふん♪これから毎日キスするから 覚悟しろよ?』 『は、はぁ!?な、なんでっ?/////』 『なんで・・って・・・慣れるためだよ』 『べ、別に 慣れなくていいからっ!』 『慣れなきゃ次に進めないだろー?』 『つ、次・・・っ!?』 『そう・・・つ・ぎ♪』 『・・・・・・・つ・・・ぎ・・・・・』 次・・・・、 キスの次・・・・ ぎゃ―――――――――――――っ!!! そ、そ、 想像しちゃったじゃんかっ///!! 『ひ、ひ、英道のバカーッッ////!!』 英道をドーンと突き飛ばし、 真っ赤になった顔を両手で隠して 俺は 風呂にダッシュした。 ☆ ☆ ☆ 『はぁ・・・・・・・・・・・』 ・・・なんなんだ 今日の英道は・・・・・ もう帰った方がいいかな・・・ 髪をガシガシ洗いながら考える。 これ以上、アレコレされたら 俺、体がもたない・・・ 精神的にも・・・だけど。 『はぁ・・・・・・・・・』 体も洗って、さっぱりして湯船に浸かると、 一日の疲れが、どっと染み出ていく気がする・・。 『あー、あったか・・・、気持ちい・・・』 今から、歩いて帰る・・・? 面倒くさくなってきたな・・・ あ"ー、もー、どうでもいいやー 眠いし・・疲れたし・・、 早くベッドで寝たい。 英道も「今度」って言ってたし・・・ もう大丈夫だろうっ! うん、大丈夫! た・・多分・・ 適当に髪を乾かし、 かなり警戒しながらリビングに戻ると 英道は テレビを見ていた。 『お、上がったか』 『う・・うん・・・』 『よし、じゃあ 寝るか』 『・・・・・・・うん』 テレビを消すと、寝室へと歩いていく英道に 一定の距離を開けて 着いていって 英道が横になったのを確認してから なるべく離れたところに入った。 お、落ち着かない・・・//// 英道が気になって 少しでも動く気配がすると また、心臓がバタバタ動き出す・・・けど、それを悟られないように深呼吸をして気持ちを落ち着かす。 『ハル』 『・・・・・・・・っ!な、ななな何?』 『ふっ・・・・、おやすみ』 『・・・へ////?・・・・・え? ───あ!・・・お、おやすみっっ!』 意外にも英道は俺に背を向けると・・・・ すぐに寝息をたて始めた。 『・・・・・・・・・・・・・・』 しばらく、英道の様子を眺めていたけど 聞こえるのは規則正しい寝息だけ。 どうやらホントに寝てしまったらしい。 はぁ―――――と、力が抜けていく。 何だよ・・・、 あっさり寝やがって! 俺だけドキドキして、バカみたいじゃん/// ――って、別に・・・ き、期待してたんじゃないからなっ! 勘違いすんなよなっ/////! 誰への言い訳なのか・・・ 自分でもよく分からないまま、 英道に背中を向けて、ギュッと目を閉じた。

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