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新見さんと。☆7
え?え?
さっきまで・・普通だった・・よな?
なんで怒ってるんだろう・・・
戸惑っていると、遊が俺からフイッと目を反らして、ぷくっと膨れた顔のまま 口を開いた。
『晃くん・・・・ずっと・・・』
『・・・?ずっと?』
『・・・ずっと・・
晴臣さん見て・・ニコニコしてる・・・・・』
『・・・え?』
『っ・・/// ごめん・・
ヤキモチやいた・・・だけ・・・///』
『──ヤ、ヤキモチ///!?
ゆゆゆ、ゆー!か、かわいーっっ////!』
ヤキモチ!
ヤキモチって、ヤキモチってー!
かわいいよー!
思わず ここが どこかって事を忘れて
遊を思いっきり抱きしめる。
『あ、晃くん・・・♡///』
『ゆー♡///』
『───っ!?っ・・・あーっ!!
バッ・・・バカッ///!!
お前ら こんなとこで何やってんだっ///?!』
晴臣さんが、抱き合う俺たちを見て
慌てふためく。
ふーんだ。
とりあえず晴臣さんはおいといて・・・
俺は遊の耳元に口を寄せ、
『違うんだって~。
晴臣さんより遊の方が かわいいなーって
ニヤニヤしてただけ♪』
頬に、チュッと軽くキスをする。
『!! あ、晃くん////・・・大好きーっ!』
『俺もーっ!』
さらに、ギューギュー抱き合えば
『わ───っ!バカバカっ///!
人前だぞ?!お前らー! 何 考えてんだっ?』
晴臣さんも、さらに大騒ぎ。
晴臣さん・・・
人前ったって今、俺たちの前にいるの
晴臣さんだけだし
その大声の方が悪目立ちするって
分かってます?
その時、奥のドアが開いて、
新見さんが顔を覗かせた。
『お前ら、うるさい。
ハルも、急にいなくなるなよ』
『───なっ///!だ、誰のせいだと・・・っ!』
『ん?俺、なんかしたっけか?』
『~~っ////!!
何にもしてなくは ないだろっっ///!』
『えー?何だっけ?詳しく言ってみ?ほれ』
『~~っ////!!
黙れっ!変態!スケベ!エロ親父////!』
『はっはっは。ありがとう♪』
『ほめてなーいっ!』
『ここで騒いだら、ご近所迷惑だぞ?
入ろう、・・・な? は・る・お・み♡』
『~~っ////!!はにゃ・・・・/////』
耳元で囁かれた晴臣さん。
フニャフニャと腰が砕け 座り込みそうになったところを新見さんが抱き抱えた。
『よし。静かになった♪お前らも入れよ』
『『・・・・・・』』
おお。
さすが 新見さんだ・・・!
☆ ☆ ☆
『おじゃましまーす』
『おっじゃましまーす』
玄関から入って 突き当たりの扉を開け、
リビングに入ると、
黒で統一されたおしゃれな空間・・・!
『わぁ・・・!』
『すげー!格好いいっ!』
『はは、サンキュー。
これでも そういう仕事してるんで。
あ、適当に座って。鍋の準備できたら呼ぶからさ』
───と、いまだふにゃふにゃな晴臣さんを
ソファーに座らせて、新見さんはキッチンへと
向かう。
『あ、僕 手伝います』
その後を 遊が追いかけていく。
晴臣さんを1人にするのも悪い気がして、
俺はソファーに腰を下ろした。
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