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新見さんと。☆8

ふにゃふにゃな晴臣さんを横目で見ながら、 “この2人はどこまで進んだんだろう・・・” なーんて、つい考えてしまう。 でも、まぁ・・・聞いたところで 晴臣さんは多分(恥ずかしがって) 答えてはくれないだろう あとで新見さんに聞いてみよー ──と、その時 『あ、晃・・・』 晴臣さんが、おずおず話しかけてきた。 『はい?』 『あ、あの・・・・さ・・///』 なんとか ふにゃふにゃから復活した晴臣さんだけど・・・今度は もじもじ そわそわ、目線を泳がせ、 なんとも落ち着かない様子。 『はい。なんでしょう?なんでもどうぞ!』 話しやすいようになるぺく軽~く答えてみれば 晴臣さんは真っ赤な顔を両手で挟み 蚊の鳴くような小さな声でボソッと囁いた。 『あ・・・あの・・・キ、キ、キスって・・・・・/// ・・・あの・・毎日するもん・・・なの///?』   『・・・・・・・・え?』 ──おお!すごい! 晴臣さんから こういう質問が来るとは・・! 『えーと。毎日というか、 俺たちは1日に何回も するけど?』 『え・・・!?・・・そ、そう・・・・なんだ・・・///』 ほほぉ ってことは キス・・は、したんだ♪ 嬉しくなった俺は、 ちょっぴり意地悪な質問を返してみる。 『毎日してるの~?』 『ほえっっ////!?いやっ!や、・・ちがっ・・! あれは・・・ひ、英道が・・////!』 『──俺が なんだ?』 『───あ、新見さん』 『───ひいっっ!!』 気づけば、新見さんが すぐ 傍にいた。 晴臣さんは声も出ないくらい驚いて、 再び真っ赤になって固まってしまっている。 『俺が・・なにかな?』 新見さんが聞くけど、 晴臣さんはブンブン頭を横に振って答えない。 『ふーん。・・・・まぁ、いいや。 準備できたから、食おうぜ♪』 『あ、はーい』 『ハルも来いよ?』 『あ・・・う・・うん・・・。あ、あの・・』 『ん?大丈夫。なに話してたかなんて 俺には分かってっから♪』 『・・・え?え?わかんの?』 『まーね♪・・・・聞いてたもんで♪』 『はあ!?・・なんだよ、もー!』 晴臣さんが立ち上がって新見さんの胸を ぽかぽか叩く。 じゃれあう2人は ものすごく いい雰囲気で 順調に距離を縮めているんだなって思って 嬉しくなった。

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