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新見さんと☆15

『俺・・・痛くて・・・怖くて・・・・・』 『だ、大丈夫だよ!』 『・・・・・っ・・・』 『好きな人と、アイツらは違うよ?』 『で、でも・・俺・・・』 『あんなヤツらと新見さんを一緒にしたらダメ!』 『遊・・・・』 『大丈夫。大丈夫だよ。新見さんを信じて・・・ね?』 『・・・・・・・・・』 そう言うと、晴臣さんは大きく深呼吸を繰り返して、 何度も頷いた。 とうにか、体の震えも治まったようで ホッとする。 『ありがとう・・・英道も・・・同じ事 言ってた・・』 『・・・同じ事?』 『うん。痴漢を一緒にするなってヤツ・・・』 『・・・・うん』 『俺は、無理やり襲ったり・・・しないって』 『うん』 『ずっと傍にいるって』 『うん』 そこで、顔を上げた晴臣さんと、しっかり目があった。 『そう・・だな。そうだよな。 俺が英道を信じなきゃダメだよな・・・。 俺が・・俺を、許さなきゃ・・・』 『うん、うん!』 晴臣さんは、穏やかな顔で笑ってくれた。 いい顔してる。 大丈夫。 きっと、大丈夫だよ。 2人がうまく いきますように・・・ そう祈る僕だった・・・。

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