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新見さんと☆17
『楽しそうだね』
『あ、遊。店長の話で盛り上がってさ』
『薫さん?』
『そうそう。あのね・・・・』
カップにコーヒーを注ぎながら話していると
晴臣さんが新見さんの隣にちょこんと座って・・
箱から残っているロールケーキを取り出すと、
また つつき始めた。
『お前・・・・まだ食うの?』
『うん』
『・・・・・・ま、もうちょっと俺的には
肉ついてた方がいいから、いっか』
『??・・・なんで?』
『抱き心地いーだろ?』
『───ん、ぐっ!』
ケーキを喉に詰まらせ、悶える晴臣さん。
『ゲ、ゲホッ・・お前・・・っな・・・! //// 』
『あー、はいはい。悪かった悪かった』
背中を擦られ、よしよしと頭を撫でられる。
『だーかーらーっ!子供扱いすんなって!』
『はいはい』
『はいは1回!』
『はいはーい』
『うぎーっっ!!!』
──うん。
いつもの2人に戻ったな。
それから、しばらく雑談をして
3杯めのコーヒーを飲み干したところで、
今日のところは、お開きとなった。
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