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新見さんと☆18
*** 新見・side ***
───その後。
コーヒーカップを片付けて、
風呂にも入って・・・( 残念ながら別々に)
今は、ソファーに座ってテレビを見ている。
『そういや、薫って誰?』
『あー、俺の悪友』
『・・・ふーん』
『晃がバイトしてる居酒屋の店長でもある』
『・・・あ、そうなんだ』
『今度、行ってみるか?』
『うん!』
『薫に会ってみたい?』
『うん!』
『今日、泊まる?』
『うん!・・・・・あ』
『はい、決定ー♪』
『///// ・・・・お、お前・・・っ・・・』
『ふふん♪ハール』
『・・・な、なに!?』
『キスして い?』
『///・・・・っっ!う・・・うん・・・・////』
『───え///──マジ?』
『・・なん・・・だよ・・・・///』
『んー?なんでも』
『・・・・英道・・////』
『ん?』
『・・・・す・・・好き・・・・ /////』
『───!?』
『~~~////////////』
うーわー!!
や、やられた・・・////
いつもみたいに、からかってやろうって
軽い冗談のつもりだったのに・・・何、この反応。
かわいすぎるだろーが!
遊と話して、コイツの中で何か変化があったのか、
やけに素直な・・・
こりゃ、ヤバいな・・・
のんびりいこう・・とか思ってたけど・・・
耐えられるかなー、俺。
真っ赤な顔で、目を潤ませて、俺を見つめるハルに
理性を持ってかれそうになる。
ヤバいな・・・マジ、ヤバい
かわいい・・・
その頬に触れ、顔を近づけていくと
ハルがゆっくり目を閉じた。
『───!』
これは・・・
キスしても・・・・・いいって事か・・・?
唇が触れると、ハルの体が一瞬、ビクリと震えた。
頬に添えていた指を滑らせて、耳の後ろをくすぐる。
すると、ハルの両手が俺の服の袖にに遠慮がちに しがみついてきた。
一旦、唇を離して、角度を変えて、もう一度。
今度は1回目よりも長く。
触れるだけのキスだけど、苦しいのか、恥ずかしいのか・・・ハルが微かに 顎を引いて 離れようとする気配を感じて、後頭部に手を回してそれを阻止する。
『・・・・んっ・・・ん、んん・・・!』
袖を握っていたハルの手が、腕を掴んだ。
「離せ」と、でも言っているのだろう
ジタバタと暴れだす。
これ以上はヤバいなー、
──って自覚はあるんだけど・・・
もうちょっと・・もうちょっとだけ・・・
『ん!ひ、でみ・・っ・・』
唇がわずかに離れた時、ハルが口を開いたのをいいことに、上唇と下唇の隙間に舌を差し込んだ。
ハルの体が びっくりしたように跳ね上がり、
その拍子に両手が離れ、小さくバンザイをしたような状態になり、そのまま全身が ガチガチに固まった。
『んっ───ん、ぅ・・・っ !! !!』
ペロっと唇の裏側を一舐めして、口内に侵入して
逃げるハルの舌先を追いかけてくるくると擦りつける。
しばらく舌を絡めていると、ハルの体から、
グニャンと 一気に 力が抜けた。
『────ん?』
キスをほどくと、真っ赤な顔で・・・
ハルは意識を飛ばしていた。
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