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2[知りたい]

「君、誕生日いつ?」 「は?」 「だから、誕生日いつ?」 「なんでそんな事聞くんだよ…?」 「知りたいから。」 「…8月13日。」 「そうなんだ…俺は7月14日だよ。」 「てかなんで俺に近づいてくるんだよ…」 「みんなに不良って言われてるけど俺には不良には見えないから…かな?」 「は…?意味わかんねぇ。」 「んー簡潔に言うと君に一目惚れしちゃった。」 「はぁ!?」 「ね、俺と付き合って?」 「無理。俺はお前の事知らないし…」 「俺は水品蓮。これはさっきも言ったね。誕生日は7月14日。これも言ったね。それから一応御曹司って部類らしいよ。」 「いやいや…教えられた所で…」 「そうだ!連絡先交換しようよ!」 「は?」 「ほらスマホ!」 スマホをカイの手から取り、連絡先を交換する。 「よし!出来た!これから沢山連絡するね!」 「はぁ!?」 カイの手を引き、教室に入る。 ざわざわしている。 「蓮様!!その人からお離れ下さい!」 「やめてくれる?俺の好きな人に何する気?」 「好きな…人…?」 「そうだけど?」 カイの頬にそっとキスをする。 「お…ま…何して…」 「いやあぁぁあああ!!」 クラスの半分くらいの女子が崩れ落ちる。 「カイ、好き。」 カイは俯いた。

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