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3[少しだけ カイside]
変なやつに絡まれた。おまけに俺の事を好きだといい、頬にキスまでされた。
恥ずかしくて俯くしかなかった。
「ね、カイ。俺カイのことたくさん知りたい!だからさ!カイの事色々教えて」
「はぁ…」
「なんで染めたの?」
「染めたかったから。」
「なんで茶髪にしようと思ったの?」
「黒、似合わないし…」
「じゃあなんで不良って呼ばれてるの?」
「知らない。」
「好きなタイプは?」
「別にないけど…」
「じゃあさ!俺とどうしたら付き合ってくれる?」
「付き合わねぇ。」
「なんで?」
「お前の事好きじゃないし。」
「じゃあどうしたら好きになってくれる?」
「知らん。」
「発情期っていつ?」
「…なんでお前に言わなきゃいけないんだよ。」
言える訳ないだろ…まだ発情期来た事ないとか…!!
「まだ来てないのかぁ…可愛い。」
「はぁ!?俺のどこが可愛いんだよ…」
「えー?可愛いよ、カイは。」
「可愛くねぇ。」
「…好きだよ。カイ。」
「俺は好きじゃない。」
「冷たっ…カイ、今度の土曜日遊ばない?」
「遊ばない。」
「えー!行こうよ!!じゃ、土曜日に駅前ね!」
こいつ、御曹司のくせに駅前って…
「私服楽しみにしてる!あ、何時集合にする?」
多分こいつに何を言っても無駄だ。
「何時でも」
「じゃあ10時に集合ね!」
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