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10[想い]

「これ憶測だからスルーしてくれてもいいんだけど…俺とカイは違うとか思ってるでしょ?釣り合わないとか思ってるでしょ?そんなこと思わないでよ。釣り合わないわけ無いじゃん。俺はカイが好き。周りがどう思うとか関係ない。カイが好き、それだけでいいの。俺にはそれだけなの。」 「蓮……俺、蓮が…!」 「待って。俺が言いたい。」 「俺が言う…。」 「いや俺が先だし?」 「関係ない。俺が先!」 「だから!…カイ、好きです!俺と付き合ってください!!」 「ずる…」 「カイの考えが甘いの。」 「…すき。」 「俺も好きだよ、カイ!」 蓮side カイから好きって言葉が聞けるとは思ってなかった。しかも出会って2日。もう誰にも取られなくて、俺のそばに居てくれる。素直に嬉しかった。 「れ、ん…」 「カイ!?どうしたの!?」 カイが縋るように俺の袖をつかむ。その仕草が可愛い。ふわっと甘い香りがする。 「もしかして…」 発情期…?まだ来てないんだっけ…? 「れ、ん…こわ…い…」 「大丈夫。俺が付いてるから。」 綺麗に染められた茶髪をそっと撫でる。それから抱きしめる。甘い香りが結構キツイ。 「ちょっと待ってて。抑制剤持ってくるから…」 「やだ…行かないで…」 どうしようかなぁ…

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