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12[我慢]
「…ありがと…。」
「え、カイ、今なんて…?」
「え、ありがと…って…」
だめだ…。素直だし可愛いし…たくさんキスして蕩けた顔が見たい。
でも、まだ我慢。耐えろ俺。
「ど、うした…?なんか言ってよ…」
「あ、ごめんごめん。」
カイを抱きしめる。大人しく抱きしめられているカイは可愛い。
「カイ、眠いの?」
「うん…ねむい…」
「じゃあ今日は寝よっか。」
「一人で、ねるのさみしいな…」
消え入りそうな声で呟く。
「一緒に寝ようね。」
「え?」
「寂しいんでしょ?一緒に寝よ。」
「す、き…」
「俺も好きだよ、カイ。」
「おやすみ、れん…」
「おやすみ、カイ。」
やばい!!寝れないでしょこんなこと言われたら!!!!すきって!!!すきって!!!!!
おやすみ、れんって!!俺の名前呼んでくれたしおやすみ言ってくれたし寝顔可愛いし!!!!
我慢だ我慢。落ち着け俺。
翌朝…
「カイ、起きてー」
「ん…?んぅ…」
「ほら!起きてー」
「はぁい…」
「おはよう、カイ。」
「おはよう、れん…」
寝癖が付いてない…
「れん、そ、の…ぎゅー…して?」
破壊力高すぎる…可愛いすぎる…
「可愛いなぁ、もう…!いいよ、おいで。」
顔が赤くなっている。結構勇気を出したのだろう。好き…。
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