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14[知らない]
「ずっと、ずっと、嫌だった…何もしてないのに、避けられて、後ろ指刺されて、ずっと、嫌…だった…」
「そっか、そっか…。よく頑張ったよ。偉いよカイ。」
俺の腕の中で泣くカイは初めて会った時より、すごく小さかった。
「大丈夫。俺が居るよ。俺が何も言われないようにしてあげる。」
「おま…怖…」
笑いながら言うカイが可愛い。涙目に可愛い笑顔は破壊力高い。
俺への効果はバツグンです…
結局日曜も泊まっていき、発情期が終わるまで休み…
「行こっか!カイ!」
「うん。」
「手繋ぐ?」
「繋がない。」
「発情期ならいいよって言ってくれたのかなぁ…」
「あーもう!うるっせぇな!繋げばいいんだろ?」
「やった!好き!」
「…俺も。」
「可愛い。学校であんまり可愛いとこ見せないでよ?」
「俺のどこが可愛いだよ、全く…」
「おはようございます、蓮…さま…?」
「お離れください!蓮様!!」
「この無礼者!!!蓮様から離れなさい!!」
「やめてくれる?カイが怖がってるんだけど」
「蓮様!そいつがどんな人かお分かりですか!?」
「うるっさいなぁ!そんなん知らねぇよ。俺の恋人に酷い事言うのやめてくれる?」
「こ、いびと…?」
「カイの事傷付けたら、許さないからな。行こう、カイ!」
「あ、うん…」
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