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16[敵わない]
下校時…(車でのお迎えがあるので車内でのお話です…)
「レベルカンストするにはどうしたらいいんだろうなぁ…」
「知らん。」
「レベルカンストしてもカイの可愛いさには勝てないよなぁ………ちょっとカイ!?離れていかないで!?傷付くよ!?」
「だって、お前怖いもん。まじで暴走しそう。」
「暴走しないよ!カイの事大事にしたいから。」
「まぁ、せいぜい頑張れよ。」
「うん!頑張る!カイも心の準備頑張ってね。」
「…わかった。」
そしてついにクリスマスの夜…
「カイ!はい、クリスマスプレゼント!」
「え、」
「ほら受け取って?」
「あ、ありがと。」
「開けてみて?」
カイがラッピングのリボンを解いて中を見る。俺がカイにあげたのは
「あ、黒いパーカー…」
「欲しいって言ってたからさ!」
「ありがとう。嬉しい…。たくさん着るな。」
「うん!たくさん着て!」
「今着るのは、怖いから後で着る。」
「怖いって?」
「せっかく貰ったし、汚したり、したくないし…」
「可愛い…。後で着て、見せてね。」
「わかった。」
「それで、カイからクリスマスプレゼントは?」
カイから何かが投げられる。
「っ…!全く…カイには敵わないなぁ…」
カイから投げられたのはゴムだった。
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