17 / 21

17[初体験]

カイは俯いたまま。顔が赤くなってるのがわかる。 「ベット、行く?」 「…行く。」 ベットにお互い寝転がる。 「好きだよ、カイ。」 カイは黙ったまま。 「脱がしてもいい?」 「いちいち聞くな、ばか」 「…わかった。」 下は全部脱がせて、上はボタンを外すだけ。流石に寒いかなと思った。 「指、入れてもいい?」 「…手、繋いでも、いい?ちょっとこわいから…」 「いいよ。」 俺だって怖い。こんなことしたことないから。だけど、カイはもっと怖いんだろう。 カイの手に力が入る。 「大丈夫?痛くない?」 「大丈夫。」 「絶対無理しないでよ?」 「わかってる。」 静かな部屋にくちゅくちゅと水音だけが聞こえる。 「なんか、大丈夫?」 「なにが」 「顔赤すぎてどっからか赤い色素抜けてきそうなぐらい赤いけど…」 「うっせぇ、ばーか!」 素直じゃないところも可愛い。 「結構解れてきたかな。」 「いちいち言うな。………ぁっ…」 「え、今…」 「う、うるせぇ!ばか!」 「可愛い…。良いところに当たったの?」 「わ、わかんない…」 「ここ、かな?」 「ぁっ…ちょ、やめ…ぁっ…んっ…」 「ちょっと可愛過ぎるよ、カイ。」 何か言おうとするカイの唇を塞ぐ。深く、深くキスをする。 キスをやめた後のカイは蕩けていて、可愛いかった。

ともだちにシェアしよう!