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17[初体験]
カイは俯いたまま。顔が赤くなってるのがわかる。
「ベット、行く?」
「…行く。」
ベットにお互い寝転がる。
「好きだよ、カイ。」
カイは黙ったまま。
「脱がしてもいい?」
「いちいち聞くな、ばか」
「…わかった。」
下は全部脱がせて、上はボタンを外すだけ。流石に寒いかなと思った。
「指、入れてもいい?」
「…手、繋いでも、いい?ちょっとこわいから…」
「いいよ。」
俺だって怖い。こんなことしたことないから。だけど、カイはもっと怖いんだろう。
カイの手に力が入る。
「大丈夫?痛くない?」
「大丈夫。」
「絶対無理しないでよ?」
「わかってる。」
静かな部屋にくちゅくちゅと水音だけが聞こえる。
「なんか、大丈夫?」
「なにが」
「顔赤すぎてどっからか赤い色素抜けてきそうなぐらい赤いけど…」
「うっせぇ、ばーか!」
素直じゃないところも可愛い。
「結構解れてきたかな。」
「いちいち言うな。………ぁっ…」
「え、今…」
「う、うるせぇ!ばか!」
「可愛い…。良いところに当たったの?」
「わ、わかんない…」
「ここ、かな?」
「ぁっ…ちょ、やめ…ぁっ…んっ…」
「ちょっと可愛過ぎるよ、カイ。」
何か言おうとするカイの唇を塞ぐ。深く、深くキスをする。
キスをやめた後のカイは蕩けていて、可愛いかった。
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