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第一章・4

 勉強を始めて、2時間。  楓は、本日の仕上げを大翔に課した。 「じゃあ、このテストで間違った最初の問題1問、解いてみて」 「できるわけ、ないじゃん。×喰らってんだし」 「できるよ。今日覚えた公式、ここに使ってみて」 「え~、解と係数の関係を使って……」  驚いた。  え、え? え~っと。こう、だから、ああ、して……。 「解る。できた。解けたよ、先生!」 「おめでとう、大翔くん」  にっこりとくれる笑顔が、最高の先生だ。  だが、大翔の頭によからぬ考えが浮かんだ。 (これで調子に乗って、先生面されるのも癪だな) 「な、先生。できたから、ご褒美くれよ」 「いいよ。何かな?」  そこで大翔は、思いきり凄んで見せた。 「俺の、しゃぶってくれないかな」  え?  楓は、耳を疑った。  しゃぶれ、って。  俺の、って。  それって、つまり……。 「フェラして欲しいの? 大翔くん」 「当たり」

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