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第二章・4
楓の指導は的確で、大翔の成績はぐんぐん伸びていった。
勉強は理解できれば面白く、問題は謎解きで、それを突破した時の快感を大翔は覚えていた。
もうひとつの快感も、だが。
勉強の合間のティータイムと、済んだ後の楓との情事がなければ、大翔もここまで長続きしなかっただろう。
目の前にニンジンをぶら下げられた馬のように、大翔はがむしゃらに勉強した。
これが終われば。
これが解けた後には、楓先生が……。
楓がテキストをバッグに入れる隙をついて、大翔は彼の手首を強く握った。
「大翔くん? そんなに焦らなくっても、今日もちゃんと」
「もう、フェラだけじゃ我慢できないぜ、先生!」
「ど、どういうこと……!」
大翔はもつれるようにして、楓をソファに押し倒した。
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