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第二章・5

「な、先生! ヤらせてくれよぉ!」 「ちょ、待っ……!」  高校生とはいえ大柄な大翔の体格だ。  華奢な楓は、たちまちのうちに腹這いに押さえ込まれてしまった。 「だ、ダメだよ。大翔くん!」  もがく楓の後ろに、冷たいローションの感触が。 (ああ、もうダメ)  お義理程度に指でかき回された後、大翔自身がずぐりと貫かれてきた。 「ん、んあぁ!」 「はぁ、はぁ。先生。楓先生!」  無我夢中で、腰を穿つ大翔だ。 (先生、俺、先生のこと大好きだぁ!)  心の中で叫ぶ恋の言葉は、獣じみた唸りになって吐き出される。  大翔に揺さぶられながら、楓の頭の中は廊下で控えている征生でいっぱいだった。 (いけない。声を出したら、彼に聞こえちゃう!)  教え子と交わっている、なんて、征生には知られたくなかった。  それでも大翔は、容赦なく楓を責め立てた。  楓の内の大翔自身も、どんどん硬く大きく膨れ上がっていった。

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