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第二章・6
「先生、ナカに出すぜ。いいよな?」
「え!? それは、それだけは……、あぁッ!」
拒否しようがなかった。
いや、吐き出す前に声をかけたことが、大翔の精いっぱいの思いやりだった。
内臓まで震わせる勢いで、大翔は楓に射精した。
「んッく! ふ、ぅう、んんッ!」
「あ、出る。まだ出る~」
たっぷりと楓に種付けした後、大翔は腰を退いた。
「はぁ、はぁ、先生、悦かった?」
「う、うぅ……」
まだまだ幼い大翔には、楓の気持ちは解らない。
自分より年下の高校生に、いきなり犯された心の痛みは、想像できなかった。
(これで先生は、俺のものだ)
そんな子どもじみた征服欲を満たし、嬉しそうな笑顔だ。
だから楓は、こう答えるしかなかった。
「すごかったよ、大翔くん……」
これからは、勉強の後にはいつもこうやって身体を求められるのだ。
そう思うと、楓の胸には重いしこりが生まれた。
これからは、勉強の後にはいつもこうやって身体を求めるのだ。
そう思うと、大翔の胸には晴れやかな愛が生まれた。
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