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第八章・5
ゆっくりと、聖也の体内は大翔のペニスに形作られていく。
「あ、あぁ。はぁ、あん」
「痛くないか?」
「うん。大丈夫」
奥まで挿れてしまうと、自分の下で喘ぐ聖也がひどく愛おしく思われた。
大翔は手を伸ばし、彼の指と絡めて腰を退いていった。
「あ、はぁ、あ。っく、んん、うぁんん!」
「聖也、辛くないか? 平気か?」
「大丈夫だから、動いていいよ」
お許しがでた。
以前の大翔なら張り切ってズンドコ腰をやるところだが、自分より一回りも小柄な聖也に、それをやるのはためらわれた。
ゆっくり、ていねいに。
優しく、静かに、じっくりと穿った。
「あぁあん! はぁ、あ! ヤぁあ、何これ! 凄いぃ!」
「き、気持ち悦いのか!?」
「いいッ! すっごく感じる! あ、ダメ。僕、また出ちゃう!」
聖也の吐いた二度目の精が、大翔の腹に飛んだ。
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