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第十章・6

「楓は体が柔らかいから、いろんな体位が楽しめていいな」 「や、ヤぁ! 腰、あんまり持ち上げないでぇえ!」  正常位で楓の足首を掴んだ征生は、その綺麗な脚をぐいっと頭の方へ曲げた。 「ひぁ、あ! すっごい奥、までぇ……ッ!」  そこで征生は単調な抽挿から、円を描くような腰突きにシフトチェンジした。 「ほらほら、どんどん奥まで挿入っていく」 「や、やめッ! は、ぁあ、あ! お、おかしく、なっちゃうぅ!」  ヤだ……、こんな奥まで挿入ったこと、ない。  知らないトコまで挿入ってるぅ! 「さ、ここでストレートに戻す」 「あぁああ! 内、ナカ、熱いぃ!」  ぐちゅんばちゅんと激しい水音を鳴らしながら、征生は楓を突き回した。 「あっ、あッ、あぁーッ!」  楓は、3度目の絶頂に達し、そこで征生はようやく彼の内に許してやった。 「あ、熱いの。征生さんの熱いの、来てるぅ!」  腰を痙攣させ、細かく何度も果てる楓を征生は挿れたまま味わった。  楓の体内が快感で暴れるたびに、征生にも眼の眩むようなエクスタシーをもたらして来る。

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