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第十一章・6

「あ、ふぁ、あっ、ん。あぅ、あ、んぁ」  征生が腰をやるたびに、楓は声を漏らす。  その声がやたら可愛くて、ずっと聴いていたくて。  だけど、胸の内の熱い昂りは抑えが効かなくて。 「楓、もう少し動くぞ」  征生は、激しく抽挿を始めた。  突き上げるたびに、目の前の楓が熟れてゆく。  乱れて、淫らになってゆく。 「あ! んぁ、はぁッ! あッ、あッ! ヤだ、お腹の内、当たってるぅ!」  ごりごりと、征生の硬い先端が、楓の腹奥に突き当たる。 「コレがイイのか。じゃあ、たっぷりと」  ごちゅん、とさらに強く楓の内に征生が当たった。  そのままずんずん突き上げると、楓は大きく震えあがった。 「んぁあ! やっ、やッ、ぃやぁあ!」  あぁ、凄い。  ゾクゾクする。  さっきから僕、ずっとイきっぱなしなの、征生さん解ってるのかな。 「楓」 「な、何……ッ?」 「俺は、お前のものだ」 「え!?」  今、何て? 「愛してる。楓」 「……ッ!」  その言葉に、見たことも無い甘い甘い征生の表情に、楓は勢いよく射精した。

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