96 / 99

第十二章・12

 シャワーを浴び、大きな大きなベッドに横になった。 「な、聖也。お願いがあんだけど」 「何?」 「これから俺のこと、大翔、って呼んでくれよ」 「え……」 「本城くん、だなんて、他人行儀だぜ」 「う、うん」  じゃあ、と大翔は聖也にキスをした。  舌と舌を合わせ、ゆったりと擦り付け合う。  やがて滑らかに絡ませ合い、深く口づけた。 「ん、っふ。ぅん、んッ」  こんな密やかな聖也の声を聴くのは、好きだ。  もっと聴きたいので、大翔は舌を首筋に這わせた。  バスローブをはだけ、その張りのある肌を味わった。  白い肌に映える桃色の乳首が綺麗なのは、楓と同じだ。  そこに舌を乗せると、途端に聖也の息があがってきた。 「あッ! んんっ、んッ」 「いつもながら、反応イイなぁ♡」  ちゅっちゅと吸うと、両脚を擦り合わせて悶える姿が可憐だ。 「脚はなぁ、開いておかなきゃなぁ」  乳首責めを続けながら、大翔は聖也の後ろに手を当て、その蕾に触れた。  桃色の肉襞がうねうねと蠢き、大翔の指を咥え込んでくる。

ともだちにシェアしよう!