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第十二章・13

「ね、本城くん。もう、ダメ。早く挿れて……」 「本城くん、じゃねえだろ?」 「あ……。ひ、大翔……」  よくできました、と大翔はしっかり勃ったペニスを聖也に押し挿れた。 「んッ! んぐぅっ、ひぅッ!」 「大丈夫か? 苦しいのか?」 「な、何か今日の大翔、いつもよりおっきい気がする……ッ」 「そりゃあ、張り切ってるからな! じゃ、抜くぜぇ~」  ゆっくりと、大翔は腰を退いた。  聖也の柔襞が、行くなと絡みついてくる。 「おぉ、すげえ。いつもよりイイのは、聖也も同じだぜ」 「んっ、んふッ……。あああ!」  大翔はぎりぎりまで引き抜き、勢いよく貫いた。 「ひあぁあん!」 「じゃ、動くぞ。大丈夫、優しくすっから」  しかし、その割にはリズミカルに激しく叩きつけて来る大翔だ。 「ッあぁ、んあッ! ダメ、だめぇッ!」 「だめ? もう、やめるか?」 「んあぁ! ヤだ。やめないでぇえ!」 「OK、飛ばすぜ!」 「あン! あっ、あッ。はぁ、はぁ、あぁあ!」  もうダメ、との甘い悲鳴と共に、聖也は達した。  大翔が彼の体内に精を放つのも、ほぼ同時だった。

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