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強姦は、犯罪です!②

 だけどあっさりまた押さえ込まれ、今度は剥き出しになっていた胸の先端に舌を這わされた。  すっかり忘れていたけれど、俺はコイツに脱がされたせいで、既にパンいち。  これってもしや......貞操の危機?  恐る恐る彼の方を見ると、視線だけ上げて自信満々な顔で言われた。 「オセロ、俺めっちゃ得意だよ?  ......だから山田、覚悟しといて」  何が、『だから』なんだよ?  日本語が、全く通じねぇ......!!   「あのなぁ......神宮寺。  もうホント、やめとけって。  神宮寺家のご長男様が、野郎を強姦して逮捕されましただなんて、洒落にならんだろ」  呆れ口調で、警告した。  しかし彼はクククと可笑しそうに笑って、とんでも発言を繰り出した。 「確かに逮捕は、まずいだろうね。  心配してくれて、ありがと。  でも、大丈夫だよ?  そのうち山田の方から、ねだるようになるから。  そうしたら、和姦じゃん?」  ......その自信は一体、何処から来るというのか?  あまりにも傲慢なその物言いに、つい吹き出した。 「ならねぇよ、バーカ!  とっとと俺を、離せ!」  その訴えはまた無視されて、軽く胸の頂に立てられた彼の歯。 「ん......っ!」  咄嗟に彼にすがり付き、背中に爪を立てた。  女の子のモノとはまるで異なる、柔らかくも何ともない、筋肉質な体。  なのにいま、少しだけドキドキしているとか。  ハハ......ホント、どうかしてる。

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