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王子のキスで、野良猫は真実の愛を知る②
さっきまで優しかったのに、彼の綺麗な口元がまた嗜虐的に歪む。
そしてそれを見た俺に反抗心が再びわいてきてしまったのも、仕方がない事と言えよう。
だってコイツはあの憎き天敵、神宮寺なのだ。
「はぁ!?欲しいワケねぇだろ。
......つーかお前、なんで更にでっかくしてんだよ!?」
逃げようとしたけれど、繋がったまま馬鹿デカイ体で乗っかられているものだから俺は、情けない事にやはり微動だにさせては貰えない。
まるでお仕置きみたいに一番奥を思いっきり突かれ、そのまま激しく何度も動かれると、悲鳴にも近いような声が漏れた。
そしてその間もじわじわと高まっていく、射精欲。
くそ......マジでコイツ、慣れ過ぎてないか?
初めてなのに、痛みよりも気持ち良さが勝つとか......あり得ねぇ。
「抵抗すんなって。
また、そんなに暴れて......。
アハ、もしかしてイきそうなの?
いいよ、このままイかせてやるよ。
俺もそろそろ、一発目出そうだし。
......でもまだ終わりじゃないから、覚悟して?」
ペロリと舌舐りしながら、言われた言葉。
しかも何処から取り出したのか、彼の口元に二個目のコンドームが咥えられた。
神宮寺はクククと楽しそうに笑っているけれど、そんなの冗談じゃない!
こっちは今しがた、|後ろの処女《バック・バージン》を喪失したばかりなのだ。
「やだ......ふっ......、くぅ......ん!」
怒鳴り付けてやろうと、思うのに。
......俺の口から零れ出たのは、快楽に溺れた吐息と喘ぎ声にも似た弱々しい訴えだけだった。
そのままズブズブと抽送を繰り返され、前をしごくスピードを上げられると体は俺の意思を完全に裏切り、あっさり達した。
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