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第7話
「偉いね、青桜。『good boy』。隠しておき
たい恥ずかしいところちゃんと見せて
くれたね。すごく良い子だ。」
優の言葉に青桜は酔っていた。
嬉しい…
もっともっと見て。もっともっともっと褒めてっ
青桜は脳が痺れて溶けそうだった
優が視線を青桜の半身におとすと
青桜は更に羞恥に首から肩まで朱に染めながら少しずつ膝を広げ、更に股間を突き出す様に腰を突き出した。
「フフッ…青桜『great』。その姿勢は
自分で考えたの?
青桜の可愛いおちんちんよく見えるよ。
僕に見られて嬉しいの?
…青桜のおちんちん勃ってきちゃってるね。
青桜は僕に見られてもう…感じてるんだね」
「…はぁっ」
青桜の口から吐息が漏れる。『look』のcommandはまだ効いている。青桜は言いつけを守って優の目からその瞳を外さないが、その顔は頬は先より赤く染まり、瞳は潤み、唇が薄く開き舌が何かを欲する様に震えてその口からはハァハァと喘ぎとも取れる息が漏れていた。
優に見られてるだけで…青桜の半身が更に力を増し震える。
優が立ち上がり、青桜に近づく。
「ハァ…ハァ…ゆぅ さ」
「青桜、『stay』腰が揺れてるよ。」
悩まし気に腰を揺らす青桜に優はピシャリと嗜めた。
烈情を誘う
青桜がここまでハマるとは思っていなかった。
いじらしく自分の言葉に従う青桜の痴態に優ははじめこそ戸惑いはしたものの心から楽しんでいた。
青桜が、自分に従い戸惑いながらも望んで脚を開く。
今までも青桜は優が抱こうとすると自身の大きな体に劣等感を持つ為、手を伸ばしても縮こまり申し訳無げな表情を見せていた。
その実、抱けばトロトロになって縋り付いてきたが、今回と言う今回はゆっくり青桜の体を堪能出来るプレイに優の独占欲も大きく満していた。
優には青桜を屈服させ征服したいと言う気持ちは無かったが、誰にでも人懐こい青桜を心の何処かで己だけのモノにしたいと言う独占欲に近いものをその心に持っていた。
そして何より他者に対してより自分に遠慮がちの青桜にもっと甘えて欲しかった。
額の傷はもう痛くはないんだよ。
お前のそのままの姿が愛おしいんだよ。
お互い愛し合ってるはずなのに…青桜に愛されてることになんの疑いもないはずなのに何処か優の心はその焦燥感を拭い切れていなかった。
「『lick(舐めて)』」
「ん…ん…クチュ、クチュ…じゅる」
青桜は差し出された僕の指を必死で舐める。
「『good boy』。その体勢はしんどいだろ?
presentの姿勢は崩しちゃダメだけど、
腕の位置とお尻の位置はズラしてもいい。
あと…青桜、『ご褒美』に腰は振っても
良いよ。
その代わり、僕の指は舐め続けて」
「!」
「出来るね?」
「……」
はぁはぁと息を継ぎながらコクリと頷く青桜は脳が沸騰してるようにトロンとして可愛かった。
まだ僕の指を舐めているだけなのに青桜は半身を怒張させていた。
『ご褒美』で腰を振って良いなんて我ながら少し変態ちっくすぎるかと思ったけど、恥ずかしい事を言われても青桜はこんなにも興奮をしてくれている。
僕の頭も酔いそうだ…。
青桜に気付かれないように軽く頭を振る。
青桜がこんなに僕に自身の欲情を見せてくれるなんて思っていなかった。
いつも僕の腕の中で縮こまっている青桜。
勿論最後は何も考えれないくらいトロトロにしてやるんだけど…
僕にしたら体の大きさなんて関係ない。
僕の腕に収まっていた青桜も勿論可愛かった。
でもあの引き締まったギリシャ彫刻のように美しい男の体躯を組み敷くのも唆るのだ。
どうしてそんな事気にするのか正直わからなかった。
僕は青桜のそのままの姿が好きなのに…
いつもただただ可愛くて、もっともっと可愛がってやりたいと思ってるのに…。
でも今は…青桜が僕にこんなに自分をさらけ出してくれてる
フフ…僕に視線をそらすなって言われて恥ずかしくて仕方ないのに一生懸命漂いそうになる瞳で僕を見つめて体をこんなに真っ赤に染めながら僕の指示に従おうなんて意地らしくて可愛すぎる…揺れる腰を止めるのは大変だろ?
好きなだけ振って良いんだよ。
それは男の本能だからね。
僕を欲してするその行為は本当に可愛い…
さて…僕にとっても据え膳のこの状態、今日はどうやって頂こうか…始まったばかりの宴に僕は心の中で舌舐めずりをする。
そう、この『ごっこ』は僕の欲も間違いなく満たすものだった。
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