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◆4 ep.3 主人との夜

「お帰り、なさい。」 うとうとしていた所で寝室の扉が開き、主人が帰ってきた。ただ頷いてみせた主人にコンフォーターをめくられ、下着を下ろされ陰部を弄られる。ちゃんと濡れていくのを音と指と目で確認されてから俯せにさせられ、主人のものを咥えさせられる。 「あっ、ん、んっ・・、」 主人との交わりは自分の嬌声と主人の呼吸、粘った水音ばかりが聞こえる。四つん這いの姿勢で腰を掴まれながら何度も突き上げられ、びゅると、奥に注がれる。 それで終わりではなくて、またすぐ硬く、大きさも戻ったもので中をぐちゃぐちゃに掻き回されるから、いつも、これは交尾だと実感させられる。店に居た時からそうだ。挿れる方が気持ち良くなれれば良くて、雄が満足するまで続く。 「あ、ぁん、ひっ・・あ・・・!」 そう思っていてもついでのように身体を触られ、中も気持ちの良い場所に当たったりして一緒に快くなってしまう。私が感じる場所を気まぐれに突かれ、主人のものを咥え込んだ辺りの敏感な箇所も弄られ、ぷしゃぷしゃ吹いている中、また熱い物がお腹に流し込まれていく。繋がったまま、抱き寄せられて横になり、腹部に主人の腕が回る。 「ン・・・、」 発情期後は妊娠の可能性があるから、主人は分かり易く優しくなる。でも、いつも不機嫌そうな表情の人だけど、元々無愛想なだけなので辛く当たられたりする訳では無いし、なかなか孕まない私を責めたりもしない。 この家に来て半年くらいになるからやっと、この人と居る事にも慣れて、緊張も和らいできた。義父の事はあるけれど、誰彼構わず身体を預けなくてもいいと云うのは安心する。店から出してくれた主人に感謝しているし、外で遊んでいる様子も無いから、私も操立てしてきちんと務めを果たさなくちゃいけないと思っているのに。この人にだけ尽くさなければと。 「ふっ・・・ん・・、」 大きな手でお腹を撫でられる事に反応して、咥え込んだ箇所が収縮してしまうと、主人のものもまた大きくなり、頬張ったままの身体が震える。 それから、また私を犯すつもりらしく、仰向けに転がされたけれど、主人の動きが止まった。 「随分いやらしい下着を選んだんだな。」 「っ、ごめんなさっ・・・」 薄暗い部屋で太腿まで下ろされた状態でも下着の形状に気付かれてしまった。 主人のものが抜かれ、下着は上げられて、また主人が入ってくる。履かされ直しても、性器を隠す部分に布が無いから、簡単に。 「あっ、いや・・・、や・・・!」 義父とは未使用だったとは云え、あの人が選んだ下着を身に着け、主人に犯される背徳感は表しようが無い。興奮しているのはお互い様で、両足を引っ張られて抱えられ、もう奥まで押し込まれているのに、もっと奥を探すようにゆっくり重く突かれる。結局力任せな性交になってしまって、子供が出来ていたらどうしようかと思う。 胎児が居るとしたら性交渉は良くない気がするし、出来ていたとしても主人との子じゃないかも知れない。 でも逃げられないし、気持ちが良くて、もう、成るようにしか成らないと思う。突かれる場所は主人の精液の所為だけじゃなく濡れていて、卑猥な音を立て、中も外も達するのを我慢出来ず、主人のをきつく締め付けてしまう。 「あッ、っあん、ン、んっ、」 主人のタイミングに合わせ、なんとか呼吸を整え、落ち着いたつもりでも、男性器を握られるとまだ、ぴゅっぴゅっと主人の突き上げに合わせて悦くなってしまう。 私の薄い精液を拭った指を口の中に入れられ、内側を撫でられて感じて、子供が溺れるくらい無遠慮に中に出された後は口腔で咥えさせられる。 ぼうっとする頭でまだ硬く、猛ったままの性器を吸う。生臭くて厭らしい臭いを嗅ぎながら口の中で扱かれ、吐き出された精液を飲み込むと、余計お腹が熱いし、主人達を咥える為だけの箇所が震え、精液が溢れる。 そんなぐちゃぐちゃに濡れた場所にまた性器を押し込まれ、私は抱き寄せられた。 明日は休日だし、このまま眠る気らしい。快感と不快感が綯交ぜで、眠気は飛んで疲労感しか無い。でも今日も義父との事は露見せず、主人に捨てられる事なく過ごせたと安心するから性質が悪い。罪悪感を隠すように、私も主人の柔らかい胸元に身を寄せた。

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