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◆2 ep.3 おねだりセックス
「・・・リュカ、お客様がおいでですよ。」
「あ、うん。今行く。」
そう、お客さんが来るのにアクセサリーはピアスと指輪くらいの、デザインもこんなシンプルで良いのか迷っていたらアランが呼びに来てくれ、ニコラを抱き上げて玄関に向かうとエリは珍しいヒトのお客さんに興味津々の子供たちに囲まれていた。
そして、ぼくに気付いて手持ちのきれいな箱と子供たちを交互に見る。ぼくが頷くとエリは、エドガーの家の近くの老舗のお菓子屋の包みを一番上の子に渡した。
「おかし?」
「おかしだ!」
「ほら、お礼は?」
「ありがとう!」
「ありがとう、エリ!」
「どう致しまして。」
ちゃんとお礼を云えた上の子二人はご機嫌で駆け出し、下の子だけはぼくの傍に来てぼくを見上げたので、ぼくはジーノと手を繋いだ。ジーノは今はお菓子より誰かの傍が良いらしい。
弟が出来てから前よりぼくやレイラの傍に居たがるようになって、応接間まで一緒にぽてぽて歩く。
「リュカ、肩噛まれてない?」
「まだ歯も無いから噛まれても痛くないんだよね。」
おしゃぶりは嫌がるし、肩から離そうとするとむずがるから、いつもついニコラの好きにさせてしまう。上の子たちも小さい時は指とか肩とか、かぷかぷ噛むのが好きだったし、ジルもよく噛むから習性なのかなと思ってる。
あと、どちらかと云うと噛み癖よりピアスの飾りなんかを引っ張られる方が困る。ジルは派手なのが好きなのにシンプルなのしか出来ないから。
でも、ただ目の前にあるからだろうといろんな物に興味を持ってるみたいなのは見ていて楽しい。まだ喋ったりは出来なくても、ちゃんとぼくのことを見つめ返してくれて、くぅ、と鳴いたり、ぼくの指や服をしっかり握ったりしてくれるし。
「子供が居るのってどう?」
「毎日発見があって楽しい。」
「リュカ、表情が明るくなったね。」
「そう?」
「うん。逆にジルはうちに来ても最近不貞腐れてて面白い。」
「え?」
「リュカが子供を構い過ぎだって拗ねてるよ。」
「ええ?ジルも可愛がってくれてるんだけどなぁ・・・。」
そういえば前に面と向かってもっと相手をしろって云われた気もするけど、その後は何も云われてないし、ニコラと顔を合わせるとジルもあやしたり抱っこしたりしてくれるからぼくは嬉しいんだけど。
レイラとアメリアも張り切って子供部屋の模様替えとか、必要な物を揃えてくれたし、使用人もみんなぼくたちの様子を気に掛けてくれてる。
ジルのお父さんも喜んでくれたし、産まれる前から大事にされて、今も周りから愛されてるから、子供ってやっぱ居るだけで良いんだなと思う。何も出来なくてもかわいくてつい構っちゃうし、何時間でも見てられる。
ぼくはニコラのちょっと濡れてる口元を拭いてから、お茶を飲むエリに訊いてみた。
「エリも抱いてみる?」
「いいの?」
子供に慣れてないのか、エリはぎこちなくニコラに手を回した。
恐る恐る抱き上げて、それから緊張してた顔を崩して子供みたいに笑った。
「あったかい。しかも、ふわふわ。」
「大人と毛の感じが違うよね。子供の方がやわらかくて。」
「うん。あと、思ったより重い。」
「毎日抱いてると慣れるよ。」
あ、しっぽ、パタパタしてる。ニコラは抱っこが好きだし、人見知りしないから嬉しいんだと思う。ぼくは不器用だし、得意な事も無いけど、子供に愛情を注いで世話する事ならきっと出来ると思った。上の子たちをみんなが世話してるのを見たり手伝ったりしてたし、ぼく自身、この家に来てから周りの大人たちに可愛がってもらって面倒見てもらった分、次の子たちに与えられる物があるんじゃないかなって。
まぁみんなの手を借りながらだけど、なるべく自分でお世話して、もうちょっと大きくなったらこの子の一番傍で成長を見守ってあげられるように。
エリはニコラのふっくらしたほっぺを撫でた。
「毛色もそうだけど、この子達は目もお母さん似だね。ニコラはキラキラでぱっちりしてるし、ジーノはレイラと同じアーモンド形だもん。」
「まま・・・。」
「今日はお出かけしてるからね。もう少ししたら帰ってくるよ。」
「うん・・・。」
そう云ってぼくの膝に頭を乗せて、ジーノはぼくに甘えだした。あんまり一緒に居られなくてもやっぱり自分のママが特別なのだ。代わりにぼくに寄せられた手も、しょんぼりしてぺたんと伏せられた耳も小さいけど、ニコラなんてもっと小さい。ジーノが産まれた時、レイラは暫く安静にしてなきゃいけなかったから、よくこの子を見てた筈なのに、あんなに小さかったかなって思う事が多い。毎日顔を合わせてても、子供の成長なんてあっという間だし。
でも、やっぱり上の子たちにも求められてるなら傍に居てあげたいなって、ぼくはジーノの耳をくすぐりながら思った。そんな子守係みたいな事、お前がやらなくてもいいだろって一昨日も云われたけど。お客さんに。
あんまりぼくにお客さんが来る事は無いし、エリに会うのも久しぶりだったななんて考えながらニコラをあやしてたら、ノックから返事も待たずにドアが開いて、夕飯にはまだ帰ってきてなかったジルが来た。
5日ぶりのジルに、おかえりなさい代わりにちょっと背伸びして頬に口付けると、腰と云うかお尻にジルの腕が回った。
「まだお風呂入ってないんだけど・・・。」
「ニコラもか?」
「ううん、夕方入れた。」
「じゃあ寄越せ。」
ちょうど抱いてたニコラを渡すと、そのまま椅子に向かっていってドカッと座る。今日はエリが来てくれたから何か話があるのかと思ったけど、このままニコラと待っててくれるみたいだ。ジルが見てくれてる間に、なるべく手早くお風呂に入ったものの、上がった時には暇そうなジル一人だけだった。
「ニコラ、預けてきたの?」
「キャシーにな。ぐっすり寝てたぞ。」
ニコラは夜泣きするし、上の子たちのお世話をずっとしてくれてるキャシーに見てもらえるのは安心なんだけど、ゆっくり眠れないのは悪いから夜に預けるのは気が引ける。でもジルが来ちゃうとセックスする事になるから、ニコラのことを気にしなくても良いのは有難い。ジルの膝に座るとすぐ手が伸びてきて胸弄られるし。
「今日ね、っん、エリが来てくれたよ。上の子たちとも遊んでくれてカルロが懐いてた。」
「そうか。甘い匂いがするな。」
「こないだ、アメリアが連れてってくれたお店のボディクリーム。」
「プルメリアか。」
「うん。」
首にジルの鼻が当たる。匂いを嗅ぐついでに軽く噛まれて、それからジルはちらりと、横のテーブルに飾られた、花瓶いっぱいの花を見た。
「アイツも来ただろ。」
「一昨日ね。ジャムとマーマレードもくれたよ。」
そっか、エリよりそっちが気になるのか。ジルの従弟のオーウェンはわりとジルが居ない時にやって来る。一昨日の前に会った時はまだお腹も目立たない頃だったけど、親睦会でドレスコードなのにヒールが履けなかったぼくを見てすぐ理由に気付いて、ガキが出来たのかと嫌そうに云われて絡まれたけど、いつもの事だ。
オーウェンははっきり云うけど、喋り方とか雰囲気が割とジルに似てる所為か苦手じゃない。アメリアには嫌な事云われたり触られたら怒っていいのって昔から云われてるけど、怒りたくなる程の事は云われないし、やらしかったり気まずくなるような触り方もしない。あと、ぼくが気にするより前にいつもアメリアやジルが怒ってくれるし。
ただ、年が近いから昔はよく遊んだし、ぼくのこと番にしたかったみたいで、ジルの番になってからも何かあったらうちに来ればいいって何度か云われた事もあるから、今も好かれてるのかなとは思っている。だから、ニコラの事は気に入らないみたいだけど、お祝いの気持ちはあるみたいで、いつもくれるジャムの他に大きな花束をくれた。うちの庭やこの辺りじゃ見掛けない種類のきれいな花をいっぱい。
「で、アイツは何を云いに来たんだ?」
「子供預けてちゃんと寝ろって。あと髪、短い方が良いのにって云ってた。」
「相変わらず見る目が無いな。」
ジルはフンと鼻を鳴らして、肩に届くくらいの、ゆるくまとめてるぼくの髪を見た。ジルは長い方が好きだから、ニコラが居る生活に慣れてきたぼくは少し伸ばしてる。アクセサリーは大体ダメだし、ニコラを抱きながらヒールを履くのも恐いから、ジルの好みの事はそのくらいしか出来ない。まぁ普段は短くてもいいってジルは云ってくれてるから、ぼくの自己満足だ。
「・・・ジル、いつもありがとう。」
「何だ突然。」
「元気に長生きしてね。」
ぼくがそう口にすると、ジルはちょっと笑った。この間、ジルは書き直したばかりの遺言状を見せてくれた。こんなの用意してるなんて、実はジル、病気だったの?って心配したぼくに鼻を鳴らして、万が一の時用だと教えてくれた。
ジルに何かあってもぼくたちが今みたいに暮らしていけるように、ニコラの名前が加わる前からちゃんとぼくの名前もあった。番と子供と、みんな同じように財産は分けられる予定らしい。
『お前は知ってた方が安心出来るだろ。これからも何も心配しなくていい。』
そう云われて、ぎゅうと抱きつく事しか出来なかった。なんかあれから前よりジルの傍に居たくなってる。ヒートもまだ再開してないし、暫くしなくても大丈夫だと思ってたのに一度抱かれたらやっぱり気持ち良くてダメだったし、心も身体も落ち着かない。どちらかの興奮を抑えるためでもなくセックスしたいだなんて、なんか良くない気がするのに。
「っあ・・・、ん・・。」
それでも胸を揉まれるのは前より気持ちいい。優しくしてくれてても腰が揺れてしまうし、ちょうど挿れる場所辺りにジルのが当たると期待してしまう。衣類越しなのはもどかしいけど、こすれていると興奮してくる。
「それで満足か?」
首を横に振るとジルは鼻で笑った。ジルから下りて、床に膝を付いて、ジルのベルトを解いてまだあまり勃ち上がってないペニスを口に含む。全体を舐めて吸ってから、口の中いっぱいに受け入れると頭を撫でられる。この後に備えて指で自分の中を慣らしながら、でも口を開けっ放しで顔を動かすのは辛いからゆっくりとしか出来ないけど、ジルのが大きくなってきて、先走りが出てきて、びく、と脈打ったりするから、ジルが気持ち良くなってきてるのは分かる。なんかこれ、始めると夢中になってしまう。
「・・・もういい。乗れ。」
でも、ジルはあんまり口の中に出したりしない。やっぱり性器の中が良いらしい。口でするのも好きだけど、ぼくも下に挿れられる方が気持ちいいし、でもジルは動いてくれないから勝手にしていいのかな。
乗り上げて、服を汚しちゃうと困るから下着をずらしたまま、身体を支えてくれるだけのジルのを宛てて、ちょっとずつ呑み込んでく。
「んっ、っう、ぅ、ん・・・、」
やっぱりジルのが中に入ってきてくれると気持ちがいい。腰を揺すると、硬さと、どこまで入ってるかを感じて、さっきより自分が濡れてきてるのも分かる。
時間を掛けて、ジルのが奥まで入ったところで、ぼくは、ぎゅ、と胸を摘まれた。
「オイ、もっと腰を振れないのか?」
「む、りっ・・、」
自分のペースで挿れてももう、少し下着の中に出してしまったくらいだ。胸だけでも強めに揉まれると、また出そうになる。ジルに腰を掴まれて、さっきより奥へ押し入られて、ぐちゃぐちゃ、ジルの良いように動かれる。
「っ、ふ、あっ・・・!」
「掴まってろ。まだ解れてないんだから。」
ジルに抱きついて、ジルので中を慣らすようにガツガツ突き上げられても痛みは無くて、すぐおなかが熱くなる。ジルの動きは乱暴なくらいなのに、ちゃんとぼくの気持ち良い所に当たって中が震えたり、精液とかがまた出ちゃっても無視される。子宮口を暫く、ぐりぐりと苛められてそのまま、ジルのが流れ込んでくる。
「ひ、あっ、あん・・・、」
「気持ちいいか?」
ぼくはこくこく頷いた。ヒート中じゃないから子宮の中には全然入ってこないけど、奥に射精されると気持ち良すぎてまともな声が出なくなる。ぴゅっぴゅと母乳が出てしまう胸を揉まれながらだと余計にだ。
「っん、あっ、あ・・・、」
「揉むとよく締まるな。これも好きか、」
「ん、ふ、好き、っ・・・。」
それは多分、ジルがぼくの男性器とかにはあまり触らないのに、最近、胸だけはよく触ってくれるからだ。ほんとは女体みたいに大きい方が良いんだろうけどなんて思いながら、もうちょっと余韻を味わいたいし胸も揉んでて欲しいのに、ジルに抱き上げられ、ベッドに投げられて、四つん這いにさせられる。
汚れた下着を取られ、部屋着の裾が捲られて、またジルが入ってくる。
「ひぁっ、あ、ぁん、んっ・・・!」
後ろから腕を引っ張られ、パンパン突かれて腕とお尻が痛い。でも、それ以上に気持ちがいいからどうしようもない。ぼくがいっても無視されて、ただぼくの中で乱暴に大きくなってくジルの射精を待つ。
「あっ、あ・・、んっ、ふ・・・、」
「リュカ、出すぞ。」
「う、んっ・・・!」
腕をぐいっと強く引かれ、お尻も、ずん、と突き上げられて、中にジルのがびゅくびゅく出てくると、つられてぼくも、ぴゅる、と出てしまう。それでも構わずジルはぼくを突き続けて射精を続けるから、ぼくも少しずつ出て、お漏らしみたいになってしまう。
「やっ、あ・・・、」
射精が終わるとジルが手を離してくれ、ペニスを抜いたけど、まだくっついたくて、振り向いてジルに手を伸ばす。ジルは気付いて、抱き上げてくれた。
「お前は産んで具合が良くなったな。」
「っ、本当?」
「濡れやすくなったし、喰い付きがちょうど良くなった。前を縛ってたのが悪かったのか?」
「でも、何もされないのも落ち着かないんだけど・・・。ええと、前よりジルとするの、緊張しなくなったからかも。」
「そんなのしてたのか?」
ジルは呆れた顔をしたけど、ジルは仕方なくぼくの相手をしてくれてるんじゃないかとずっと思ってたんだからしょうがない。今は好きだと云ってもらえたし、子供も出来て、ほんとに此処に居てもいいんだなって思えるようになったから、安心感がある。二人で居る時とかは素直に甘えても良いのかもって。
だから自分が思うまま、ぼくがジルに抱きつくと、ジルはぼくに手を回してくれながら溜息を吐いた。
「でもやっぱり、お前は抱かれてる時が一番美しいな。」
ぼくは顔を上げて、ジルに向かって笑いかけた。それならまた抱いて欲しい。ぼくは腰を上げて、もう一度ジルを奥までゆっくり呑み込んだ。
「んっ・・・、ぁん、んっ・・、」
「ちゃんと掴まれ。」
ジルの肩に手を回すと少し抜けちゃうけど、代わりにジルが突き上げてくれる。ジルの精液も溜まってるから、ちゃんと自分ので濡れてるのかはもう分からないけど、ぐぽぐぽいやらしい音はして、中がぐちゃぐちゃと掻き回されて気持ちいい。
でもジルのペースで動かれるとすぐいってしまって、ジルに精液が掛かると、叱るように胸を、ぎゅうと摘まれ、それから揉まれる。揉む力が強くて、そっちからもまた出てしまう。
「ぁん、んっ・・・ふぁ・・あ・・、」
「確かにまた縛った方が良さそうだな。お前はすぐイくから。」
「っ、ごめんなさい・・。」
「別に悪くは無い。ほら、イっていいぞ。」
「あん・・・!」
胸の先を弄られながら揉まれ、中もぐりぐりとぼくの好きな所を刺激されて、またすぐ気持ち良くなってしまう。今度は中だけで良くなれたからジルも満足そうで、まだ胸を弄り続けるジルにぼくはおねだりをしてみた。
「ね、ジル、ジルのちょうだい、」
「・・・ああ。もう一回出しとくか。」
ぼくはぼくよりジルに気持ち良くなって欲しい。ぼくの中で良くなって、いっぱい射精して欲しい。ダメだもう、そういう事しか考えられない。
「んっ、あ、はっ・・・、」
ジルのがしっかり硬くなるまで、胸を弄られながら重く、何度も突き上げられる。それからぼくは押し倒されて、脚をジルの肩に掛けられて密着した体勢でガツガツ力任せに突かれて、やっともう一度奥に出してもらえた。
「あ、ぁん・・、ん・・・。」
「明日掻き出してやるから溜めとけるな?」
「っ、うん。」
その言葉でこぼさないように、思わず中を締め付けたぼくは抱き寄せられたので、そのままジルの胸に頭を預けた。ぼくはジルにくっ付いて寝るのも好きだ。毛に覆われてる所為かジルは体温が高めで、暑い日とかは嫌がられたりする事もあるらしいけど、大きくて安心する。昔からたまに一緒に寝てくれたし、よく知ってる匂いと感触で落ち着く。子供の毛並みも大好きだけど、やっぱりジルのが一番好きかも。
「何笑ってるんだ、」
「んん、ぼくはすっごく幸せだなって。」
ジルが傍に居てくれるし、子供はかわいいし、みんな優しいし。まぁ昔から幸せだったんだけど、今はもっとだ。ぼくがジルに抱きつくと、ジルは鼻を鳴らした。
「今日は眠くないのか?」
「うん。気持ちいいのが勝ってる。」
ジルの、挿入ったままだし、身体もべとべとのまま、きれいにしてないし。さすがにこれ以上出されると精液も零れちゃうと思うんだけど、首筋を甘噛みされながらゆっくり身体を揺さぶられる。何回されても気持ち良くて、言葉にならない声は勝手に甘くなるし、胸を弄られ揉まれるとまだ、ジルの形をすごく感じる。
「あっ、ふぁっ、あっ・・!」
「凄いな。まだ欲しがるのか、」
「ぅんっ、ジルのいっぱい欲しい・・・!」
「これだけ咥え込んでるのにな、っ、」
ジルに腰を掴まれて、奥の方ばかりぐちゃぐちゃ掻き回されると粘着質な水音がすごいし、脚の間にどろりと零れてきちゃう感触もして勿体ない。でももっと射精して欲しくて堪らない。ぼくもジルにしがみ付いて、自分でも腰を動かしてみる。ぴゅっ、びゅく、って自分だけいっちゃっても我慢して動いて、ジルにももっと気持ち良くなってもらうために。
「ひあっ・・・あ・・・、」
「リュカ、ちゃんと呑み込んでろよ。」
そう、ジルに熱っぽい声で云われて頷くと強く抱きしめられて、激しく腰も動かされた後にジルが奥で射精してくれると身体が震えた。普段はこんなにいっぱい、連続でしない。気持ちいいのがずっと続いてて、良すぎて力が抜けてきて、ジルのを溢しちゃいそうになる。
「おい、力を入れろ。」
それはジルにも気付かれて、ぺしっとお尻を叩かれて、慌てて中としがみ付いた指に力を入れて。それからジルを見るとジルは満足そうな顔をしていた。
「これでいっぱいになっただろ。」
「うん。」
「お前は尻が小さいからな。さすがに少し掻き出しとくか?」
「やだ、勿体ない・・・。」
ジルがそう云ってくれるくらい、ぼくも頑張り過ぎたみたいで、さすがに疲れと眠気がどっと来た。でも満足感がすごいし、抱き直してもらえるぼくはやっぱり幸せだ。
なんか顔も緩むし、寝ちゃう前にぼくはジルの首に腕を回して、その顔に口付けてみた。多分笑いながらだ。
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